朝晩のニュース番組を連日にぎわせているピコ太郎の「PPAP(ペンパイナポーアポーペン)」。ジャスティン・ビーバーをはじめとする海外セレブもぞっこんな理由は言葉の響きのおもしろさにあるが、神奈川県藤沢市のパン屋は、さらにそこにちょっとしたひねりを加えてユニークなパロディー商品を生み出した。その名も、「パン・パイナッポー・アッポーパン」。なんとも香ばしさいっぱいの響きではないか。

「パン・パイナッポー・アッポーパン」(税別170円)

一般販売初日にSNS上で大反響

製造している長後製パンによると、販売店はロワール光月堂本店、ロワール光月堂大庭店(いずれも神奈川県藤沢市)および県内の高校10校の購買部。

もともとは購買部のみでの販売だったというが、うち1校の生徒がtwitterで同商品を紹介したことがきっかけでがぜん注目度が高まったため、急きょ一般販売に踏み切ったのだという。しかもその"急きょ度合い"は相当なもので、購買部に卸し始めたのが10月20日、一般販売スタートは21日。つまり、わずか数時間で人気に火が付いたということ。

なんと、21日正午の時点でリツイート数は2万4,000以上、いいね数は2万6,000以上に及んでいるというのだからすごい!

「本店では1日平均約500個売れていますし、多い時だと700個販売したこともあります。ネット、テレビ、新聞などからの取材依頼も多く、現在までに20件ほど連絡いただいています」と店も驚きを隠せない。なんせ地元常連客からは「長後の誇りだ」「地元がにぎわって感動している」との声が上がるわ、県外からもこのパンを買い求めにくる客まで現れる始末というのだから。

「もともとは高校生向けに作った商品なので、ボリューム感と万人受けする味を特に意識しましたが、多くの人に楽しんでもらえたのはうれしいですね」とは、長後製パン・齋藤さんのコメント。

「パン・パイナッポー・アッポーパン」は期間限定

地元藤沢産の小麦をブレンドした湘南藤沢小麦を使うなどしておいしさも追及し続けている店ゆえ、反響をきっかけにたくさんの人に食べる楽しみを味わってもらえるのはうれしいに違いない。

「藤沢の観光名産品に指定されている『湘南あんぱん』と、50年前から変わらないレシピで作っている『カステラパン』もぜひ試してみてほしいです」と齋藤さん。

カステラパン

湘南あんぱん

「パン・パイナッポー・アッポーパン」購入がてら、自慢のパンをぜひ味わってみてはいかが? ちなみに、「パン・パイナッポー・アッポーパン」は期間限定販売。終売日は決まり次第webサイトでお知らせするとのことだが、手に入れたいなら急いだ方がいいことは間違いない。

※記事中の情報は2016年11月取材時のもの