お米のトータルプロデュース事業を展開する京都の老舗米屋八代目儀兵衛は11月17日、「お米を中心とした和食」を世界へ発信すべく立ち上げた新ブランド「gihey.com」の体験型アンテナショップ「gihey」を、成田空港第1ターミナルにオープンする。

体験型アンテナショップ「gihey」を成田空港に展開

八代目儀兵衛は、創業から10年「お米の価値観を変える」を事業コンセプトに掲げ、お米のギフトの販売やお米専門の飲食店展開など、さまざまなタッチポイントでお米の価値観が変わる体験を提供。今回、成田空港の出店と同時に、新ブランドgihey.comを立ち上げ、世界中の人々に日本のお米のおいしさを発信していく。

日本のお米のおいしさを世界の人々に発信

体験型アンテナショップとしてオープンするgiheyは、京都祇園、東京銀座の「米料亭 八代目儀兵衛」の炊飯メソッドを活用し、「土鍋の炊き立てご飯」を中心とした和食を提供。成田空港という日本の玄関口の立地を生かし、国内外の人々に向けてお米のおいしさを発信していく。将来的には、giheyの飲食モデルが飲食店のパッケージモデルとして、世界中の空港や高級ホテルはじめ各国で店舗展開を予定しているという。

giheyのイメージ

今回の店舗デザインのテーマは日本人にも外国の人にも受け入れてもらいやすいユニバーサルデザインを採用。壁はヨーロッパ建築にある色を基調としながらも、その端々には和を感じられる藁のスサや、色とりどりの和傘をイメージしたランプシェード、臨場感あふれる土鍋釜が18個ずらりと並び、炊き上がる様子が見られる小窓がある。また、店頭では「ご飯がおいしい」と英語と中国語の字幕付きのプロモーションビデオが流れ、giheyの独特の世界観の中で、銀シャリ体験ができるようになっている。

「ファーストクラス御膳」(税別2,296円)

メニューは、お米を中心とした和食スタイル"GOZEN"として終日提供。米料亭で人気の「京のあんかけ親子丼」(税別1,278円)や「季節の3種お魚御膳」(税別1,370円)などの人気定番メニューに加え、giheyオリジナルの「牛焼肉御膳」や「牛すき焼き御膳」(税別1,833円)、「ファーストクラス御膳」(税別2,296円)など、ご飯が楽しめるメニュー全8御膳を展開する。

「牛すき焼き御膳」(税別1,833円)

「季節の3種お魚御膳」(税別1,370円)

「京のあんかけ親子丼」(税別1,278円)

お米は五ツ星お米マイスターの橋本隆志氏が、先代より受け継がれた"お米を選び抜く技と味覚"を元に、毎年自ら全国各地を回りお米を吟味し、日本最高峰のお米「FIRST CLASS RICE」として提供。大手航空会社のファーストクラスで提供される機内食のお米にも採用されているという。

FIRST CLASS RICEには、八代目儀兵衛の独自のブレディング技術で仕上げた究極のオリジナルブレンド米「翁霞(おきなかすみ)」や、日本全国の産地から"日本のおいしいお米"を広く公募し、八代目儀兵衛が厳選したお米を日本最高峰のお米として展開している。FIRST CLASS RICEは手提げが付いた専用のパッケージで、gihey店頭でもお土産として購入できる。

「FIRST CLASS RICE」は手提げが付いた専用のパッケージでも販売

また、食器も八代目儀兵衛が自ら目利きし、今の時代や生活様式に合わせてリプロデュースし、gihey店頭やインターネット通販で販売する。第1弾の商品展開として、和食で欠かせない出汁とお茶をティーバッグタイプの缶入りの食品と茶碗と土鍋炊飯釜の食器、調理器具を販売。ほかにも、世界中どこでも同じ状態で食べることができる和食をコンセプトに、温めるだけのレトルトご飯やフリーズドライのお味噌汁なども現在開発している。

「儀兵衛天目茶碗」も展開

出汁は化学調味料は一切使わずに、深いコクと旨味をより一層引き出すために、かつお節、昆布、とらふぐなどの素材を吟味して調合。素材による旨みの相乗効果でお米を引き立てる"和食のだし"を再現できる。また、お茶は元禄時代から続く、京都・宇治茶の老舗「丸久小山園」のお茶からほうじ茶と煎茶を厳選し、ティーバッグタイプに仕立てた。

「ティーバック」タイプのお茶はお土産にぴったり

gihey成田国際空港店では、渡航前でも日本滞在中でもインターネットから取り置きができるお米販売のサービスを2017年3月より開始する。