俳優の小栗旬が1日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた第29回東京国際映画祭の特別招待作品『ミュージアム』(11月12日公開)の舞台挨拶にサプライズ登場。大友啓史監督も聞いていなかったようで、「俺も騙したな!」と驚いた。

左からカエル男、大友啓史監督、小栗旬

巴亮介の同名漫画を原作とする同作は、カエルのマスクをかぶった猟奇殺人鬼"カエル男"に追い詰められていく刑事たちの姿を描いた物語。主人公の刑事・沢村久志を小栗旬を演じ、カエル男役が妻夫木聡だということも先日明かされた。

最初に大友監督が1人で登場。「小栗君は来ませんので、ご了解のほど」と笑いを誘った。そして、「ホラー表現だけでなく、根っこにドラマ表現…家族の物語もおさえたつもり。いろんな楽しみ方をしていただけたら」と呼びかけた。

また、主演の小栗について「本人も『自分で見たことのない顔を見た』と言ってましたが、あんな小栗見たことないっていう表情を見せてくれている」と言い、カエル男役の妻夫木についても「今まで見たことのない妻夫木君になっている。なりきってやってくれている」と演技を称賛。「脂ののった俳優たちの思い切った芝居合戦が見られる」とアピールした。

そして、監督が「小栗君じゃないけど友達連れてきているんで。おいでよ、カエル君!」とカエル男を呼び込み、2人でやりとりしているとなんと小栗もサプライズ登場し、客席から大きな拍手が。小栗が「監督が1人でやっているというので…」と話すと、監督は「やりやがったな、お前! 俺もだましたな!」と笑い、「心強いね。カエルと2人っていうのは散々やったから。さみしかったんだよ、しゃべんないし」と喜んだ。

小栗は「自分でも見たことのない顔が見られた。かっこよく撮ってもらったなと、監督とカメラマンに感謝しています」とコメント。「過激な描写もありますが、実際に現場でその状況が常に目の前にあるような感じだった。かなり目をつぶりたくなるような現場が多かった」と撮影現場の様子を明かした。