パナソニックは10月31日、連結子会社のパナソニック プラズマディスプレイ (PPD) を解散し、特別清算の開始を申し立てることを発表した。これにより、パナソニックはPPDに対して持つ債権5,000億円を放棄する。PPDの特別清算は2017年1月に完了する見込みだ。
パナソニックは、2000年に松下プラズマディスプレイ製造を設立し、大画面のプラズマディスプレイパネル (PDP) およびプラズマテレビ製品を生産してきた。しかしその後、液晶パネル製品との競争が激化し、テレビ製品の価格が大幅に下落したことから、2013年10月にPDP事業からの撤退を発表。2014年3月にPPDの事業活動を停止していた。
帝国データバンクによると、約5000億円にのぼるPPDの負債総額は、2012年2月にエルピーダメモリが会社更生法を適用したときの4,480億3,300万円を上回り、製造業の倒産では過去最大となる。