リンナイはこのほど、「入浴習慣と入浴時のヒートショック」についての調査結果を発表した。同調査は10月7日~13日、全国の20~70代の男女合計960人を対象にインターネットで実施したもの。

シャワーやかけ湯をせず、直接浴槽に入ることがありますか?

シャワーやかけ湯をせず、直接浴槽に入ることがあるか尋ねたところ、15%が「よくある・たまにある」と回答した。年代別でみたところ、20代が最も多い。東京都市大学人間科学部教授でもある早坂信哉医師によると、かけ湯をせず直接浴槽に入ったり、いきなり頭や肩からお湯をかけたりすることはヒートショックの原因になるという。

飲酒後の入浴経験に関して調査したところ、57%が「経験あり」と回答した。年代別でみたところ、50代に続いて20代も多い。早坂医師は「飲酒後の入浴は、血圧を異常に低下させたり、転んで思わぬけがをしたりなど危険がいっぱいです。飲酒後の入浴は十分に酔いが覚めてからにしましょう」とコメントしている。

飲酒後の入浴経験

入浴する「お湯の温度」について尋ねると、「42℃」以上が約4割と多くいることがわかった。年代別にみると、70代が最も多く、年齢が高いほど、お湯の温度が高い傾向にある。入浴のタイミングについて聞くと、食事後1時間以内や深夜、朝起きてすぐの浴槽入浴など、ヒートショックの危険性が高まるタイミングで入浴している人が約3割もいた。

入浴する「お湯の温度」

冬場の自宅の浴室環境に関して調査したところ、「寒い」「やや寒い」が約7割と圧倒的に多かった。エリア別でみると、寒い地域である「北海道地方」が少なく「九州地方」が多い。体が冷えた状態のまま、熱いお湯に入ることがあるかどうか尋ねると、半数が「ある」と答えており、寒い中で急激に体を温める入浴をしている人が多いこともわかった。

自宅の浴室環境

ヒートショックの認知度に関して尋ねると 「ヒートショック」という言葉を聞いたことがあると回答した人は約7割だった。しかし、ヒートショックの詳細を知っているかという調査では、理解できていない人が4割で、言葉は聞いたことはあるものの、詳細を理解できていない人が多くいることがわかった。

「ヒートショック」という言葉を聞いたことがありますか?

同社では、早坂医師考案のヒートショックの危険性有無を確認する簡易的なチェックシートを作成した。寒い冬場が来る前にチェックをし、入浴習慣を見直すことで、ヒートショックを防ぐことができるという。

ヒートショック危険度 簡易チェックシート