俳優の松坂桃李(28)が、人気漫画の実写映画『不能犯』で主演を務めることが31日、発表された。撮影は今年9月21日から10月23日までの約1カ月間。2018年の公開を予定している。
本作は、2013年から漫画誌『グランドジャンプ』(集英社)で連載されている同名漫画の実写化作品。電話ボックスの書き置きを通じて殺人を請け負い、病死や事故死といった"不能犯"でターゲットの命を奪う男・宇相吹正(うそぶき・ただし)の驚異的な手口と真の目的を描く。メガホンをとるのは、『貞子vs伽椰子』が話題になった白石晃士監督。
松坂にとって、宇相吹正は初のダークヒーロー役。黒スーツにワインレッドのシャツを合わせ、その瞳は時折赤くひかり、生まれや経歴は不詳。人の心を見透かしたような不敵な微笑を浮かべ、ある特別な能力で人の心を操る。
松坂は今回の役について、「年齢不詳で謎が多く、不気味さがあるが、世の中に対して疑問を持っていて、どこか共感を得るような人物です」と説明。「僕自身、ヒーローも悪役も演じたことはありますが、その両方の要素を持った宇相吹のようなダークヒーローは初めてなので、未知数なぶん、ワクワクしています」と意気込んでいる。