ワコムは27日、株式会社1→10drive(ワン・トゥ・テン・ドライブ)と共同で、タブレットやPCなどにデジタルインクで入力した文章に、執筆者の感情データを埋め込んだ「感情を伝える手紙」のプロトタイプを開発したと発表した。

「感情を伝える手紙」プロトタイプの入力イメージ

このプロトタイプでは、筆致ごとに書いている際の感情データをニューロスカイ社の技術で脳波などから取得し、さらにデジタルペンから読み取れるデータと合わせて可視化して表示することができる。文章に込められる執筆者の感情データは、「集中」、「リラックス」、「負荷」、「理解」、「習熟」、「興味」などで、これらを文章再生時に同時表示。文章や文字の形からだけでは読み取れない、執筆者の心の状態を映し出せるようになっている。

1→10driveでは、ソフトウェア全体のテクニカルプロデュースと脳波解析の可視化を行なうビジュアルアプリ、データ連結アプリの開発を担当。文章に込められる感情データを再現する

デジタルインクには感情以外のデータも埋め込むことができるため、紙とペンで書くアナログな手紙とは異なるモノになる可能性を秘めているという。両社は利用法などについて協力していく予定。