エン・ジャパンは10月27日、ミドル層の「転職後の年収」に関する調査結果を発表した。同調査は8月23日~29日、同社サイト「ミドルの転職」を利用する転職コンサルタント138名を対象に、インターネットで行われた。
「ミドル層の転職で、転職後に現在よりも年収が上がる人と下がる人ではどちらが多いか」を聞くと、58%の転職コンサルタントが「上がる人の方が多い」と回答した。
「どのようなケースで転職後の年収が上がることが多いのか」を聞いたところ、最もポイントが高かったのは「日系企業から外資系企業への転職」(44%)、「転職後に役職が上がる場合」(44%)だった。
一方、年収が下がるケースは「大手企業から中小企業へ転職する場合」(71%)が最多に。
業種と職種、役職別にみると、年収が上がるケース・下がるケースはいずれも「メーカー」(上がる:40%、下がる:65%)、「営業・マーケティング系」(同:50%、56%) 、「課長クラス」(同:70%、75%)が挙がった。同業種や職種、役職であっても、企業によって年収が上がる場合もそうでない場合もあることが読み取れた。
年代については、「30代後半」「40代前半」では「上がる」と回答した人が多いのに対し、「40代後半」以降は、年収が「下がる」と回答した人が多かった。
「年収が上がる人はどのような点を評価される傾向にあるか」を聞くと、最も多かったのは「専門スキル」(81%)という回答だった。「年収アップを実現できるキャリア」に関するコメントをみると、「職歴の中で、資格や経験などで、次の転職先に即戦力として判断されるものを持っている」「業界・職種に特化した、豊富な経験とスキルを活かすことができる」などが挙がった。