ロックミュージシャンのジャガーさんが、千葉テレビ(チバテレ)の社長賞を受賞することになり、27日、千葉の同局本社で上田誠也社長から表彰状と賞金を受け取った。
ジャガーさんは1985年から断続的に、チバテレの放送枠を個人で買い取り、自身が編集、納品までした番組『HELLO JAGUAR』に出演。近年、日本テレビ系バラエティ番組『月曜から夜ふかし』で、千葉出身のマツコ・デラックスの目に止まってブレイクしたことをきかっけに、チバテレ45周年の応援団長に就任し、応援ソングの制作、イベント出演、さらには『HELLO JAGUAR』の復活放送も行った。
こうした功績を受け、本来は社員・スタッフを対象としている社長賞を、特別に授与することが決定。ジャガーさんはジャガー星出身の宇宙人であることから、上田社長も「地球の人以外に社長賞を渡すのは初めて」と興奮していたが、賞をあげたはずのジャガーさんから、オリジナルの帽子"ジャガーキャップ"をかぶせられ、日めくりカレンダーをプレゼントされると、苦笑いを浮かべていた。
今回の受賞に、ジャガーさんは「最高でございます。感激しております」と大喜び。「全宇宙・全世界・全日本のジャガーファン全員に、この喜びを伝えたいです」と、幸せを分かち合いたい気持ちを訴えた。
『HELLO JAGUAR』は、すべて自らの設備で撮影・編集しているため、長年の付き合いであるチバテレに来社するのは、この日が初めて。以前、納品がギリギリになって、チバテレの守衛さんに完パケテープを渡したことが一度だけあったそうだが、敷地内に入ることはなかったため、感慨もひとしおのようだ。
同じロックミュージシャンであるボブ・ディランが、奇遇にも同時期にノーベル文学賞を受賞することになったが、「ジャガーは千葉テレビ規模の賞で結構です」と世界的な賞には関心がない様子。ブレイクを果たしたものの、年末の『NHK紅白歌合戦』『日本レコード大賞』『FNS歌謡祭』といった大型音楽特番への出演については「一般的な世界とは無縁でございます」と距離を置く姿勢を示した。
授賞式の模様は、YouTubeで生配信され、視聴者から「同じ千葉県出身のピコ太郎とのコラボの予定は?」と質問が上がったが、「千葉県出身ということだけは聞いていますが、知らないです」と、耳には入っていないそう。一方で、船橋市の非公認キャラクター・ふなっしーとは「一緒に(コラボを)やろうという話がチラッとありました」という。
今後、ニューアルバムや写真集の発売も控えるなど、多忙な日々を送っているジャガーさん。先日には他局の番組で北海道ロケに行き、「『北海道のジャガー』という曲を作ってしまいました」というが、「千葉の人が、北海道にジャガーを取られたんじゃないかとヤキモチを焼くんですけど、そういうことはございません」と郷土愛を強調した。
また、『HELLO JAGUAR』は時間と労力のかかる番組のため、すぐに再度復活という訳にはいかないそうだが、「時間が取れるようになれば、ぜひやりたいと思います」と意欲を見せていた。