説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhoneを持ちあげるときの約束事ってありますか?』という質問に答えます。
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自分の持ち物なのですから、どうかお好きなように持ちあげて……と答えると話が終わってしまうので、少し掘り下げてみることにしましょう。
まず、置きかたを工夫したほうがいいでしょう。iOS 9以降、iPhoneの画面を下に向けて置くと自動的に消灯する機能が追加されたため(フェイスダウンモード)、置きかた次第でバッテリーを節約できます。この点をを考慮すれば、iPhoneは水平な場所に下向きで置くことが合理的です。持ちあげる以前に、置きかたが重要というわけです。
持ち上げるときには、どの部分に指を置くかもポイントです。Touch ID対応モデルでは、ホームボタンを軽く押す程度でロック解除されてしまうため(触れるだけで解除される設定にも変更できます)、ロック画面に表示される通知を確認する前にロック解除されてしまい、重要な通知を見逃すことになりかねません。ホームボタンに触れないよう、側面部分をはさむように持ちあげましょう。
持ち上げかたそのもののコツもあるにはあります。iOS 10の初期設定では、iPhoneの画面を上にして傾きが生じるとスリープが自動解除されるしくみですから、持ち上げたあとに裏返す動作(画面を下に向けて置いている場合)が必要になります。
水平な場所に下向きで置かれたものを、側面を親指と他の指ではさむようにして、親指をスライドさせ画面を上向きにする、これがスマートかつ合理的なiPhoneの持ちあげかたです。もっとも、これ以外の方法はかえって不便ですから、ほとんどのiPhoneユーザは知らず知らずスマートかつ合理的な持ちあげかたをしているといえるかもしれません。