エプソンは26日、レーザー光源と反射型液晶パネルを採用するホームシアタープロジェクタ「EH-LS10500」を発表した。12月の発売予定で、価格はオープン、推定市場価格は約80万円(税別)。

EH-LS10500

EH-LS10000」の後継機種にあたるホームシアタープロジェクタ。独自技術となる「4Kエンハンスメントテクノロジー」を搭載する。これは、4Kエンハンスメントデバイスによって1画素を斜めに0.5画素シフトさせ、縦横の解像度を実質2倍にし、4K相当の解像度を表示できるというもの。4Kだけでなく、フルHDの入力信号も4K相当の映像にアップスケール可能だ。新たにHDR入力信号の表示に対応し、明るさのピークから暗部への豊かな階調表現が可能になった。コンテンツに合わせてHDRのモードも選択できる。

光源にはレーザーダイオードを使用。映像の入力信号に合わせて、遅延のないリアルタイム調光が可能となった。光源をオフにすることで全黒(0ルーメン)表示も瞬時に行える。DCIやAdobe RGBなどの色域もカバー。反射型液晶パネル「3LCD Reflective Panel」の採用で、高いネイティブコントラストと画素感のギャップのない滑らかな映像を表示。光源寿命は30,000時間(明るさ切替「低」時)と長い。

そのほかにも、画像の解像感をアップさせる「超解像」や、映像の明暗を強調して質感や素材感を整える「ディテール強調」、前後のコマから中間のコマを自動生成して補間する「フレーム補間」など、きめ細かな映像表現が可能。カラーモードは8種類を内蔵し、視聴環境や映像に合わせて選択できる。

主な仕様は、投写方式が3LCD Reflective方式、画素数が1,920×1,080ドット×3枚、光源がレーザーダイオード、コントラスト比が無限、有効光束が最大1,500ルーメン、対応解像度が4,096×2,160ドット、投写サイズが30~300型。ビデオ入力信号は最大4,096×2,160ドット(60Hz)に対応。

映像入力インタフェースはHDMI×2、D-sub×1、コンポーネントビデオ×1、コンピポジットビデオ×1。そのほか、ネットワーク端子、RS-232C、USBポートも備える。投写レンズは、焦点距離が21.3~44.7mmの2.1倍電動ズーム。レンズシフトは上下90%、左右40%。本体サイズはW550×D553×H225mm、重量は約18kg。