厚生労働省は10月25日、2013年3月に高校・大学等を卒業して就職した新卒者の離職状況を発表した。それによると、高卒者の40%以上、大卒者の30%以上が卒業後3年以内に離職していることがわかった。
産業別離職率、大卒者は宿泊業・飲食サービス業がトップ
新卒者の3年以内の離職率を学歴別にみると、大卒者は前年比0.4ポイント減の31.9%と2年連続減少したものの、4年連続で3割を超えた。短大等卒者は同0.2ポイント増の41.7%と4年連続増加。高卒者は同0.9ポイント増の40.9%と同じく4年連続増加。中卒者は同1.6ポイント減の63.7%と3年ぶりに減少した。同省は「(離職率は)大きくぶれているわけではない」と話している。
産業別の離職率をみた場合、大卒者では、宿泊業・飲食サービス業が最も高く50.5%(同2.7ポイント減)。以下、生活関連サービス業・娯楽業が47.9%(同0.3ポイント減)、教育・学習支援業が47.3%(同0.3ポイント減)、医療、福祉が38.4%(同0.4ポイント増)、小売業が37.5%(同1.0ポイント減)と続いた。
高卒者では、宿泊業・飲食サービス業が66.1%(同0.1ポイント減)でトップ。次いで生活関連サービス業・娯楽業が60.5%(同0.6ポイント減)、教育・学習支援業が59.4%(同0.4ポイント減)、小売業が51.4%(同0.5ポイント減)、不動産業、物品賃貸業が48.5%(同0.4ポイント増)となった。
事業所規模別の離職率は、大卒者、高卒者ともに5人未満が最も高く(大卒者59.0%、高卒者64.4%)、規模が大きくなるにつれて離職率は低くなった。