ESSPRIDEは10月25日、「働きやすさ」に関する調査の結果を発表した。同調査は9月2日~4日、企業に勤務する20~39歳の男女400名(未婚男女各100名、未就学児を持つ既婚男女各100名)を対象に、インターネットで行われた。
ママ社員7割超が「職場は働きやすい」と回答
調査ではまず、「仕事を選ぶ際に重視すること」を聞いたところ、1位は「給与・待遇」(70.3%)だった。次いで、2位「事業内容」(65.5%)、3位「通勤距離」(58.5%)という結果となった。属性別に見ると、既婚で子持ちのパパ社員は「会社の将来性」や「会社規模」、ママ社員は「産休育休の取得率」が、それぞれ他の属性に比べて高かった。
続いて、「現在、あなたが働いている会社は子育てをしながら働きやすい環境や体制が整っていると思うか」と質問したところ、ママ社員の71.0%が「整っている」(「整っている」19.0%+「どちらかといえば整っている」52.0%)と回答した。
また、「子供が生まれる前と、生まれた後で仕事のスタイルが変わったか」を聞くと、「変わった」(「変わった」+「どちらかと言えば変わった」)と答えたパパ社員は52.0%だったのに対し、ママ社員は75.0%にのぼった。
具体的な変化について聞くと、ママ社員では「定時で帰宅できるよう取捨選択の精度が上がった」(34歳/女性)「残業は極力せず、子供が生まれてからは時短制度を利用」(33歳/女性)という声があがった。パパ社員からは、「好んで残業をするようになった」(36歳/男性)「給与に直結する仕事を優先的にこなすようになった」(36歳/男性)といった回答がみられた。
働きやすさを感じる点1位は「人間関係」
続いて、「現在の職場が働きやすいと感じているか」と質問したところ、パパママ社員と独身の社員では、パパママ社員の方が、働きやすいと感じていることがわかった。
では、どういった点に「働きやすさ」を感じているのだろうか。「あなたにとって『働きやすさ』とは何か」を質問すると、最も多かった回答は「人間関係が良好である」(48.3%)だった。次いで、「有給休暇を取得しやすい雰囲気である/福利厚生が整っている」(37.8%)、「楽しんで仕事に取り組めている」(36.8%)。以降「互いに協力し合える」(36.5%)、「いじめやハラスメント(セクハラ・パワハラ・モラハラ)がない」(31.5%)と続いた。
属性別で見ると、最もポイントに差がついたのは「有給休暇を取得しやすい雰囲気である」で、ママ社員と独身男性に27.0pt差に。特にママ社員では、有休・産休・育休の取得や在宅ワークなど、子育てと仕事の両立をするための項目が高かった。一方、独身女性は人間関係やいじめ、ハラスメントなど、社内の人的環境のポイントが高い傾向が見受けられ、働きやすさを感じるポイントがライフステージで違いがみられる結果となった。