日本パスタ協会はこのほど、「日本人のパスタへの"思い込み"」に関する調査結果を発表した。同調査は8月5日~12日、全国の20~50代の男女2,809人を対象にインターネットで実施したもの。
自宅・外食に関わらず、実際にどのくらいの頻度でパスタ料理を食べているか尋ねたところ、29.3%が「週1回以上」(「ほぼ毎日」~「週に1回程度」の合計)と回答した。また、1.2%は「ほぼ毎日」と答えている。
パスタの料理・保存に関する誤解度についての調査では、36.2%が「乾燥パスタは製造直後の新しいほうがおいしい」と誤解していることがわかった。実際は、乾燥パスタは時間経過とともに熟成作用が働き、麺の食感が向上するという。
パスタと健康に関する誤解度についての調査では、55.2%が「パスタは高カロリーで太りやすい」と誤解していることがわかった。さらに43.6%が「乾燥パスタよりも、手打ちや生パスタのほうが健康増進に有効」と勘違いしている。
続いて、「過去3年以内にダイエットを経験した女性」を対象に分析したところ、69.3%が「パスタは高カロリーで太りやすい」と誤解していることがわかった。この数字は、全体スコアよりも14.1ポイントも高くなっている。
同協会によると、乾燥パスタの大部分はデュラムセモリナという強力粉を使用している。デュラムセモリナは、栄養構成の点において、エネルギーの基となる炭水化物(=糖質)、身体を動かすための筋肉を作るたんぱく質、糖質をエネルギーに変えるビタミンB群、基礎代謝を促進させる鉄分といったエネルギー代謝に必要なものを含んでいるという。
また、乾燥することと相まって、一般的な小麦と比べて血糖値を急激に上昇させることなく、ゆっくりと消化吸収される。インスリンの分泌が抑えられるため、余分な糖を細胞に溜(た)め込まず、肥満防止につながるとのこと。こうしたことから、健康増進の点から見た場合は、生パスタより乾燥パスタのほうが有効と言えるという。