ライオンは10月24日、共働きの夫婦を対象とした「家事分担に関する意識・実態調査」の結果を発表した。調査時期は2016年4月、有効回答は20~50歳代の夫婦1,000組計2,000人。
妻の33%が夫の家事をやり直し
「夫の家事分担割合」について聞くと、夫の自己申告は34%に上った一方、妻の認識は21%にとどまり、夫婦間における認識のギャップが浮き彫りになった。
夫の家事分担割合について、夫の自己申告より妻の認識の方が低い夫婦は50%に達し、夫婦間の認識の差が20ポイント以上ある夫婦は18%。特に子どもの末子年齢が小学校3年生以下の家庭では、家事分担割合の認識のギャップが大きい傾向にあったという。
夫の家事のやり方に不満を感じた時、妻の33%は「やり直している」と回答。同社は「この『やりなおす』行為が、夫の家事に対するモチベーションを下げる原因の1つであり、夫婦間の家事分担割合への認識のギャップにつながっている」と推察している。
日常的に夫がやっている家事を尋ねたところ、夫婦の認識に最も差があったのは「食事の後片付け」(夫52%、妻37%)。これは夫と妻で「食事の後片付け」のやり方の認識に違いがあるためで、妻は後片付けの全8工程を8割以上が行っていたのに対し、夫は「生ごみを処理する」「シンクをきれいにする」といった5工程は2割程度にとどまっていた。
家事分担割合を増やしたいと答えた夫は13%。夫が家事に対して不満に感じることは「家事をやっても文句を言われる」(32%)」が一番多かった。同社は「妻の夫への低い評価が、夫が家事に前向きになれない要因の一つ」と分析している。