赤ちゃんに背景や小物をつけて撮影するアート写真として人気を博している「おひるねアート」。10月21日、背景となるアート作品、約30種類がそろった大撮影会が、東京都品川区にて行われた。集まったのは親子450組。かわいい赤ちゃんの表情と工夫をこらした作品を、存分に紹介しよう。
1つ1つがこだわり満載のアート作品
撮影会は、おひるねアートの撮影、講師育成、スタジオ運営の活動を行っている「日本おひるねアート協会」が開催したもので、今回で3回目。
会場には、協会が育成した講師がつくった作品がずらりと並び、赤ちゃんを抱えたママやパパ、時にはおばあちゃんまでが撮影の順番を待っていた。
協会代表理事の青木水理(みのり)さんによると、作品は、ラフスケッチをもとに、布をキャンバスとしてイラストを描いていくように作る講師が多いという。材料は100円ショップや300円ショップの商品がよく使われるとのこと。
よく見てみると、ボックスや額縁などを使って立体的に仕上げていたり、造花やパペットを貼り付けてかわいく仕上げていたりするものがあった。
また、赤ちゃんが見につけるアクセサリーや衣装にもこだわりが。こちらも、100円ショップや300円ショップの商品を駆使したものが多く、講師やママたちのアイデアが光る。
カメラを向けると、笑顔を見せる赤ちゃんもいれば、泣き続ける赤ちゃんもいる。しかし、どんな表情でも思い出に残る写真が撮影できそうだ。
大切なのは"ママの笑顔"
会場では、夫婦で手分けして撮影に臨む人も。パパがカメラを構え、ママが赤ちゃんをあやす。それでも思い通りの表情を引き出すのは、難しそうだ。
中には、姉妹で赤ちゃんを連れて撮影会に訪れ、いとこどうしの仲良し写真を撮影していくママもいた。
撮影時は、おひるねアートの講師がそばにつき、赤ちゃんをあやすサポートをするが、代表理事の青木さんによれば、うまく撮影するために必要なものは、何よりもママの笑顔だという。「ママが楽しんで撮影することで、赤ちゃんがリラックスする。いい表情が撮れるんです」。
おひるねアートは、赤ちゃんの成長記録であるとともに、ママとのコミュニケーションの場でもあるのかもしれない。