輸入車および自動車関連用品販売を手がけるホワイトハウスの子会社、ホワイトハウスオートモービルはこのほど、米国のポラリス・インダストリーの軍事用車両「MRZR4(エムレーザーフォー)」が大型特殊自動車としてナンバーを取得し、公道の走行が可能になったと発表した。災害救助車両として活躍が期待されている。
ホワイトハウスオートモービルは、輸入元・販売元として米国のポラリス・インダストリーズの軍事用車両部門であるポラリス・ディフェンスの車両を扱っている。今回はその代表モデルである「MRZR4」について、大型特殊自動車としてナンバーを取得して公道の走行を可能とした。
同モデルは、ATV(All Terrain Vehicle : 全地形対応車)の業界において米国NO.1シェアを誇るポラリスで開発・製造されている小型軽量オフロード車両「RZR(レーザー)」をベースに、米軍のUSSOCOM(特殊作戦軍)からの要望で、さらに過酷な環境(災害現場・戦場など)にも対応できるよう開発された。
875ccの4ストローク2気筒DOHCガソリンエンジンを搭載し、オンデマンドAWDであらゆる路面を走破する性能を持つ。車両重量は900kgであり、特殊車両でありながら小型・軽量なのが特徴。乗車定員は4名、最大積載量は200kgとなっている。
「MRZR4」は災害時の救助活動で活躍が期待される。とくに、日本に多い狭い道や傾斜地では大型車両による救助活動が困難であり、小型・軽量なボディによる機動性のメリットが発揮されるという。