キーノートの中でマイケル・デル氏は、次世代のクラウド環境を構築するためには、近代化、自動化、変革の3つのステップがあると説明したが、続いて登壇したDell EMC President Infrastructure Solutions Group David Goulden氏は、近代化するための近道だと紹介したのが、PowerEdgeサーバベースの新しいコンバージドインフラで、3RUの筐体の「VxRail」とラック型の「VxRack」だ。これらは、両社の技術を統合した初の製品となる。

2016の技術で構成された新しい「VxRail」

新しいVxRailは、200のバーチャルマシンに対応し、CPUは108コア、メモリは2.4TB、フラッシュストレージは90TBを搭載し、価格は5万ドル以下だという。

1000ノード、10,000VMに対応する「VxRack」

David Goulden氏は、「インフラの中でも一番伸びしろがあるのがコンバージドインフラだ。VxRailはサーバとストレージを一緒に管理でき、SANシステムに比べ管理コストを3割縮小することができる」とした。

新製品を紹介するDell EMC President Infrastructure Solutions Group David Goulden氏

また、スケールアウト型NASの新製品として、オールフラッシュの「Isilon」も発表した。この製品はHDD型のIsilonと比較して、スループットや密度がそれぞれ10倍になるという。さらに100PBが1ファイルシステムで実現できるようになったという。

1000ノード、10,000VMに対応する「VxRack」