クロス・マーケティングは10月18日、「電力小売りの全面自由化に関する追跡調査(2016年3月公表)」の結果を発表した。調査期間は9月23日~9月25日、対象は18~69歳の男女で有効回答数は2,772件。
「料金が安くなるか不明」という声も
自由化開始前と開始後現在の切り替え・検討意向を比較したところ、開始前に「検討意向あり」と回答した人は1,208人(全体の43.5%)であった。しかし、開始後に実際切り替えした人は検討意向があった人の12.7%にとどまり、76.9%は切り替えをしていない。さらにそのうち31.0%は切り替えの意向さえもなくなっていることが分かった。
自由化前後で意向変更があった理由をみると、「検討意向はあるがいまだ切り替えなし」とした人では「料金が安くなるかわからない」が36.1%。「切り替え検討意向なし」では「手続きが面倒」が37.1%となった。
切り替えをした人の「切り替え後の契約プランの特徴」では「ポイントがたまるプラン」(26.6%)が最も高く、次いで「単純に料金単価が安くなるプラン」(21.9%)、「ガスセット割引があるプラン」(18.6%)となり、料金の安さよりもポイント獲得を重視する傾向がみられた。
「都市ガス小売り自由化の認知度・検討意向」では、内容認知45.1%、名前認知75.1%となり、切り替え検討意向を持つ人は15.4%となった。