ニコンイメージングジャパンは19日、ニコンFXフォーマットのデジタル一眼レフカメラに対応した超広角PC(Perspective Control)レンズ「PC NIKKOR 19mm f/4E ED」を発表した。10月28日に発売する。価格は410,000円(税別)。

PC NIKKOR 19mm f/4E ED

焦点距離19mmの超広角PC(Perspective Control)レンズ。中大判カメラで建築物やインテリアを撮影する際に使用頻度の高い画角になっており、レンズを撮像面に対して平行に移動させる「シフト機能」と、レンズの光軸を撮像面に対して傾ける「ティルト機能」に対応。これらの機能により、カメラアングルによる被写体の歪みを補正したり、奥行きのある被写体全体にピントを合わせるアオリ撮影が可能となっている。

従来のレボルビング機構に加え、シフトとティルトの作動方向を平行から直交まで自由に設定できるPCレボルビング機構を新たに搭載。また、シフト位置をなめらかに微調整可能で、ロック操作も不要なためアオリ撮影時の操作性も向上している。シフト量は±12mm、ティルト量は±7.5度。レボルビング機構は左右90度(30度ごとにクリックストップ)、PCレボルビングは左90度(45度にクリックストップ)で調整できる。フォーカスはマニュアルのみ。

レンズ構成は13群17枚で、EDレンズ3枚、非球面レンズ2枚を使用。画像周辺部まで高い解像力と優れた像面の平坦性を発揮し、超広角で捉えた画像のすみずみまで精細に描写する。ゴーストやフレアを低減する「ナノクリスタルコート」も使用。フッ素コートも施されており防汚性能が高い。

同社のデジタル一眼レフカメラ、「D5」シリーズ、「D4」シリーズ、「D3」シリーズ、「Df」シリーズ、「D810」シリーズ、「D500」は、制限なしで使用可能。それ以外のカメラでは、レンズとボディが干渉して操作が制限される場合がある。電磁絞り非対応のカメラや、マウントアダプタ「FT1」を装着した「Nikon 1」シリーズでは使用できない。

そのほか主な仕様は、最大絞りがf/4、最小絞りがf/32、画角が97度(DXフォーマット時:73度)。最短撮影距離は0.25m、最大撮影倍率が0.18倍、絞り羽枚数が9枚(円形絞り)。フィルタは装着できない。本体サイズは最大径が約89mm、長さが124mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)、重量は約885g。