ブランド総合研究所は10月19日、国内1,000の市区町村及び47都道府県を対象とした「地域ブランド調査2016」の結果を発表した。
全国で最も魅力的な市区町村には函館市が選ばれた。同市が1位になったのは3年連続4度目。2位には京都市が浮上し、前回2位だった札幌市は3位に。
次いで4位小樽市、5位横浜市、6位富良野市、7位鎌倉市、8位金沢市、9位神戸市、10位別府市という結果だった。なお、今年3月に開業した北海道新幹線の新駅がある北斗市は上昇。同市は観光意欲度も大幅に上昇している。
都道府県では北海道が8年連続1位となったが、点数は低下し続けており、過去最低を更新した。次いで2位京都府、3位東京都、4位沖縄県、5位神奈川県、6位奈良県、7位大阪府、8位長野県、9位石川県、10位福岡県と続く。最下位は4年連続で茨城県となったが、同県の点数は上昇。認知度、情報意欲度などでも順位が上昇している。
石川県・金沢市が上昇
この1年間に起きた出来事に関連する調査結果では、4月に発生した熊本地震に関連して、熊本県は魅力度の順位が低下したが、熊本市や阿蘇市、南阿蘇村などで上昇した。5月に開催された伊勢志摩サミット関連では、魅力度が伊勢市は上昇したが、三重県、志摩市、鳥羽市は低下するなど、明暗を分けた。また、前年に開通した北陸新幹線関連では石川県が魅力度で9位となり、初めて10位以内に入った。
調査は今回で11回目。認知度や魅力度、イメージなど全77項目で実施された。6月24日~7月30日にインターネットで行われ、20代~70代の消費者を男女別、各年代別、地域別にほぼ同数ずつ回収し、日本の縮図になるように年齢や地域人口の分布にあわせて再集計。3万372人の有効回答があった。