"コウノトリが赤ちゃんを運んでくる"という寓話を元に描かれるアニメーション映画『コウノトリ大作戦!』(11月3日公開)のダグ・スウィートランド監督が、本作におけるピクサーとワーナーの相乗効果に自信をのぞかせている。
本作の製作は、ワーナー・ブラザースの新たなるアニメーション製作チーム、ワーナー・アニメーション・グループ(以下WAG)によって行われているが、共同監督の一人として、『ファインディング・ニモ』 『モンスターズ・インク』 『トイ・ストーリー』を成功に導き、初監督作となる短編がアカデミー賞にノミネートされた名アニメーターのダグ・スウィートランドが参加。本作の製作には、ピクサーの作品で用いられる"ストーリー・プロセス"という手法が生かされ、ストーリーを第一に考えるピクサーの映画作りが生かされていると明かしている。
しかし、これだけでは終わらないのがWAGの魅力であるという。スウィートランドは「この作品には、他の大手スタジオでは不可能なジョークがかなり含まれているんだ。今までにない感動を生み出すために、斬新な笑いをつぎ込んでいる。これは『トムとジェリー』のような伝統を持つワーナーだからこそできることだと思うんだ」と語る。彼の言葉通り、特報や予告編でも見られるように、作中にはケレン味の効いたジョークや演出が詰め込まれており、鑑賞者に笑いを届けてくれる。ピクサーで"感動"を届けてきたアニメーターが、ワーナーの"ユーモア"を巧みに生かしながら作り出した作品となっている。
劇中では、禁止されていたはずの赤ちゃんが手違いで生まれてしまい、エース配達員のジュニアが会社に内緒で赤ちゃんを人間の元へ届ける事を決意することから、壮大な旅が始まる。デキる男(コウノトリ)であるが傲慢なジュニアに赤ちゃんもなつかず、最初はお互いにいがみ合う2人。しかし、共に数々の危険を乗り越えるうちに、いち早くお別れしたかったはずの赤ちゃんとの間に"家族"とも言うべき絆を見いだしていく。
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