熊本電気鉄道は今年引退した5000形5101A号車の運転体験会を11月5日に実施すると発表した。北熊本車庫内の構内線(約100m)にて、「青ガエル」の愛称で親しまれた名車、元東急電鉄5000系(初代)が運転できる貴重な機会となる。

運転体験会に使用される熊本電気鉄道5000形5101A号車

運転体験会は中学生以上が対象で、定員5名程度。運転取扱い方法や車両の構造などを学ぶ事前講習を受けてから、実際の車両で機器の名称や取扱い方法の説明を受ける乗務講習、指導運転士が運転の見本を見せる指導講習の順に受講。最後に運転台に座り、発車合図でのドア閉め、時速10㎞以下での走行、停止位置での停止を運転士の指導を受けながら体験する。

参加費は1万円(税込)。参加特典として、熊本電鉄オリジナル修了証、熊本電鉄カレー、くまでんSHOPで使える1,000円割引券が付く。当日は参加券の提示により、熊本電気鉄道の電車が乗り放題に。くまでんオンラインショップにて10月14日から受付開始し、定員に達し次第、締切となる。

熊本電気鉄道5000形は、かつて東急目蒲線などで運用された初代5000系を1985年に譲り受けた車両。丸みを帯びた緑色の車体の印象から「青ガエル」と呼ばれた。東急電鉄引退後は全国の私鉄に譲渡されたが、冷房化の改造ができないことや、部品の調達が難しいことから廃車が進み、熊本電鉄5101A号車の引退をもって全車両が現役を退いた。