米Amazonは10月12日(現地時間)、定額制の音楽サービス「Amazon Music Unlimited」の提供を米国で開始した。同社のAIを用いた音声デジタルアシスタント「Alexa」による音声コントロールに対応しており、幅広いデバイスで利用できる
同社は、すでに「Prime Music」というオンデマンドの音楽聴き放題サービスを提供しているが、同サービスはPrime会員のみが利用できるPrimeサービスの1つであり、アクセスできる楽曲数が200万曲と少ない。Music UnlimitedはPrime会員以外のAmazonユーザーも契約できる独立したサービスで、楽曲数は1,000万を超える。Appleの「Apple Music」、Spotifyの「Spotify Premium」、Googleの「Google Play Music」といったサブスクリプション型の音楽サービスと競合するサービスである。
Amazon Musicアプリは、FireタブレットやFire TVデバイスが備えるほか、Web、モバイルデバイス(iOS、Android)、PC(Windows、Mac)、ホームエンターテインメント機器(Roku、Sonos)用のアプリが用意されている。またBoseのSoundTouch、HEOS、Definitive Tchnology、PlayFiなどのサウンドシステムがサポートする。
Alexaを使うことで、Amazon Echo、Echo Dot、Amazon TapといったAmazonの家庭用デジタルアシスタント・デバイスに話しかけるだけで、すぐにMusic Unlimitedを楽しめる。たとえば「Alexa, play Green Day’s new song (Green Dayの最新曲を再生して)」や「Alexa play “Happy Music” (ハッピーになれる音楽を再生して)」と頼んだり、曲名/アーティスト名が分からなかったら歌詞の一部を口ずさむとAlexaがマッチする曲を探してくれる。
料金プランは以下の通り。
- 非Prime会員:月額9.99ドル
- Prime会員:月額7.99ドルまたは年額79ドル
- Echoプラン:月額3.99ドル
Echoプランは、対応デバイスがAmazon Echo、Echo Dot、Amazon Tapに限られる。これらのほか、最大6人で共有できるファミリープラン(月額14.99ドルまたは年額149ドル)の提供を近日中に開始する予定だ。