説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『電話を取りたくないけれど拒否したくもない、そんなときどうすれば?』という質問に答えます。
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ズバリ、取りたくないけれど拒否したくもない電話は「スリープボタンの1回押し」で対応しましょう。操作はかんたん、呼び出し音が鳴っているときにスリープボタンを押すだけです。
この操作は、電話を切断するのではなく着信音を消すだけですが、混雑した電車内で着信音が鳴り響く状況から一刻も早く抜け出したい、とりあえず音を消したい、そんなシチュエーションにピッタリの機能です。画面を見る必要もなければ、ボタンに狙いを定めてタップする必要もありません。音だけでなく、バイブレーションも止まります。スリープボタンであれば手探りでも押せるはずですから、iPhoneを手に取れない状況でも使えます。
消音状態のとき、相手には通常どおり呼び出し音が聞こえています。こちらがスリープボタンを押したことなど、相手にはわかりません。そのうち、取り込み中だから電話に出ることができないのかな、などと判断して相手のほうから切断することでしょう。
しかも、相手が諦めないかぎり呼び出しが続きますから、そのあと電話を取ることも可能です。いますぐは出られないが数十秒後には通話できる場所へ移動できる、そう判断したときの応急措置としても活用できます。
なお、スリープボタンの2回押しは着信拒否となります。留守番電話サービスを契約している場合には、メッセージを吹き込む案内が相手に聞こえます。留守番電話サービスをオフにしている場合は、こちらが意図的に電話を切断したことが相手にわかってしまいますから、利用はお勧めできません。iPhoneの着信画面で「拒否」ボタンをタップするのも同じことです。