ヤマハ発動機株式会社は6日、ネイキッドとスーパーモタードの"異種混合"スタイルと優れた走行性で人気の「MT-09」をマイナーチェンジし、2016年12月下旬から欧州で発売すると発表した。ドイツ・ケルンで開催される二輪車の国際見本市「インターモト 2016」(一般公開は10月6~9日)にも展示される。
「MT-09」は、2013年から欧州を中心に世界各国で販売されているモデル。今回が初となるマイナーチェンジでは、現行モデルのさらなる熟成をベクトルに、「Multi performance Neo roadster」をコンセプトに開発したとのこと。
具体的には、LED・4灯のコンパクトなヘッドライトと大型エアスクープによるフロントマスク、アルミ鍛造ステーの片持ち可動リアフェンダー、シフトダウン時に穏やかな車体挙動をもたらすA&S(アシスト&スリッパー)クラッチ、なめらかなシフトアップを支援するQSS(クイック・シフト・システム)などを新たに採用している。
同社は二輪車事業での取組みとして、「基本プラットフォームをベースにしたバリエーション展開の拡大」を掲げている。「MT-09」に搭載する3気筒エンジンやアルミ製フレームは、先進国向け製品の核となるコンポーネントで、これらは「MT-09 TRACER」(2015年発売)や「XSR900」(2016年発売)などへも展開されている。