京成電鉄、北総鉄道、東京都交通局、京浜急行電鉄は6日、京成線・都営浅草線・京急線などで実施するダイヤ改正の概要を発表した。各社局とも土休日ダイヤは11月19日、平日ダイヤは11月21日から変更となる。京成電鉄は「スカイライナー」やアクセス特急の増発に加え、千葉線・千原線の輸送力増強も図る。

京成千葉線・千原線では6両編成・4両編成の列車が運転されている(写真は2012年撮影)

京成千葉線は京成津田沼駅(京成本線)と京成千葉駅・千葉中央駅を結ぶ路線で、日中時間帯を中心に新京成電鉄の列車が直通運転を行う。千葉中央~ちはら台間を結ぶ千原線はかつて千葉急行電鉄の路線だったが、1998(平成10)年に京成電鉄が営業譲受した。千葉線・千原線ともに4両編成・6両編成の列車が混在し、現在の全体本数に占める6両編成の列車の割合は70~80%程度。千葉線の平日46本・土休日38本、千原線の平日26本・土休日30本が現在も4両編成での運転だという。

11月19日以降に行われるダイヤ改正で、千葉線・千原線で運行される4両編成の列車のうち、千葉線の平日30本・土休日30本、千原線の平日16本・土休日28本が6両編成に変更される。これにより、全体本数に占める6両編成の列車の割合は千葉線が平日92%(6両編成190本・4両編成16本)・土休日96%(6両編成192本・4両編成8本)、千原線が平日91%(6両編成96本・4両編成10本)・土休日98%(6両編成98本・4両編成2本)。輸送力を増強し、9割以上の列車を6両編成とすることで、混雑緩和と着席率の向上を図る。

アクセス特急は早朝に下り1本、夜間に上り1本を増発

今回のダイヤ改正で空港アクセスの利便性向上も図られる。京成電鉄は「スカイライナー」を下り1本、アクセス特急を上下各1本増発。下り「スカイライナー」は朝8時台に京成上野発の列車を1本増発するとともに、6~8時台の京成上野駅・日暮里駅の発車時刻も見直し、6・7時台は20分の等間隔、8時台は25分の等間隔で発車するダイヤとする。

アクセス特急は繁忙期の早朝時間帯に運行された下り臨時列車(京成上野駅5時18分発・成田空港駅6時14分着)を定期化。早朝の成田空港発LCC便などの利用に対応する。上りは成田空港駅19時台発の列車を1本増発。成田空港駅を18~20時台に発車する上りアクセス特急も40分間隔での運行となる。成田スカイアクセス線・京成本線の運転時刻変更にともない、北総線も現行ダイヤが修正され、一部列車の京成高砂駅での接続改善、一部時間帯における運転間隔の調整などが行われる。

都営浅草線・京急線では、羽田空港から都心へのアクセス向上を目的に、泉岳寺行となっている平日夜間のエアポート急行3本(羽田空港国内線ターミナル駅20時2分発・20時40分発・22時50分発)を都営浅草線直通に変更。土休日早朝には、泉岳寺駅始発の快特1本を押上駅始発として時刻を変更するほか、押上行となっている都営浅草線の列車1本を羽田空港行とする。西馬込~泉岳寺間は平日深夜の混雑緩和のため、23時台以降に1往復増発する。