富士通は6日、レノボが富士通のPC事業を傘下に収めるという一部報道に対し、「当社が発表したものではない」という公式コメントを掲出した。
これは6日、日本経済新聞やNHKなど複数の報道機関が報じた件に対するもの。これらの報道によると、レノボグループが富士通のPC事業を傘下に収める方針を固めたといい、今後合弁会社を設けレノボが過半数を出資するとしている。
今回の報道に対し、富士通は「当社から発表したものではない。2月に分社化したのち、本件も含め現在さまざまな可能性を検討しているが、決定している事実はない」とコメントした。富士通は2016年2月にPC事業を分社化し、同事業を継承する完全子会社「富士通クライアントコンピューティング」を設立している。
また、レノボ・ジャパンは、「当社から発表したものではなく、コメントはない」とした。
中国に本社を構えるレノボグループは、2011年7月にNECとの合弁会社Lenovo NEC Holdings B.V.を設立(当時の出資比率はレノボ51%、NEC49%)。その100%子会社としてNECのコンシューマ向けPC事業を分離したNECパーソナルコンピュータ、およびレノボ・ジャパンを発足させている。