JR東海は4日、浜松工場敷地内の不発弾処理にともなう列車運行計画について発表した。12月18日8時30分頃から9時30分頃まで、東海道新幹線浜松~豊橋間・東海道本線浜松~舞阪間の上下線で列車の運転を見合わせる。

JR東海浜松工場で実施される不発弾処理のため、12月18日は東海道新幹線「のぞみ」「ひかり」「こだま」計54本で遅延が見込まれる

東海道新幹線は浜松~豊橋間の運転見合わせにより、同区間を通過する「のぞみ」「ひかり」「こだま」計54本(下り30本・上り24本)で最大40分程度の遅延が発生(最終到着駅基準)する見込み。「のぞみ」に関して、下りは東京駅7時30分発「のぞみ11号」から東京駅11時10分発「のぞみ27号」まで計15本、上りは新大阪駅7時30分発・名古屋駅8時22分発「のぞみ108号」から新大阪駅9時37分発・名古屋駅10時32分発「のぞみ6号」まで計11本が影響を受けるとみられている。

東海道新幹線では、運転見合わせとなる時間帯の前に臨時列車も運行予定。不発弾処理が予定通り進捗した場合、12時30分頃に遅延が回復する見込みだという。

在来線では、東海道本線浜松~舞阪間の運転見合わせにともない、12月18日の8時台に同区間を走る普通列車計4本(下り2本・上り2本)の運転区間を変更。下りは浜松駅8時32分発・8時51分発の列車を舞阪駅始発とし、上りも豊橋駅8時5分発・8時19分発の列車を舞阪駅止まりとする。これらの列車の後も遅れなどが発生する場合がある。

JR東海は今年8月、浜松工場のリニューアル工事中に金属物を発見し、陸上自衛隊の現地調査で不発弾であることが判明したと発表していた。長さ約153cm、直径約41cm、重量約860kgの艦砲弾(1個)で、第二次世界大戦中に米軍が使用したものとみられる。防護措置を実施済みで安全上の問題はないとされ、不発弾撤去・処理について「浜松市、陸上自衛隊、警察、当社ほか関係機関の協議により決定します」と説明した。

協議の結果、12月18日に陸上自衛隊が不発弾を遠州灘海岸へ移送し、処理することが決定。これにともない、東海道新幹線・東海道本線の一部区間で同日8時30分頃から列車の運転を見合わせることが発表された。該当する地域の規制が解除されるまで、浜松市の想定にもとづき約1時間を見込んでいるとのこと。変更がある場合は別途発表する。