米Facebookは10月3日(現地時間)、Facebook上で個人間の売買を仲介するフリーマーケット機能「Marketplace」のロールアウト開始を発表した。米国、英国、オーストラリア、ニュージーランドにおいて、iOSアプリとAndroidアプリで利用できるようになる。数カ月中にデスクトップ版にも追加し、また提供国を順次拡大していく計画だ。
すでにFacebook上ではFacebook Groupsにおいて個人間売買が活発に行われており、Facebookによると毎月4億5000万人以上が個人間売買グループを訪れている。そこで、ユーザーがもっと気軽に参加できて、探しているものや掘り出しものの発見を促し、そして売り手と買い手を効率的に結びつける場所としてMarketplaceを用意した。
Marketplaceは18歳以上であれば、誰でも利用できる。Facebookアプリでショップ・アイコンをタップしてMarketplaceにアクセスすると、ユーザの近くで販売されているアイテムが写真で表示される。アイテムリストは、範囲やロケーション、カテゴリ、価格などで絞り込み可能。写真をタップして詳しい説明を読み、アプリ上で売り主に質問などのメッセージを送ったり、値段交渉(make offer)を行える。何かを売る場合は、アイテムを撮影またはアイテムの写真をカメラロールから選択し、名前/説明/価格を入力、ロケーションやカテゴリを設定してポストする。
保存機能を使って、気になったアイテムをブックマークしておくことが可能。売り手の場合は、販売中のアイテム、過去に販売したアイテムの取り引きやメッセージのやり取りなどをトラッキングできる。
Marketplaceに決済機能や配送サービスはなく、支払いや受け渡しの方法は買い手と売り手が交渉して決める。サービス規約違反や詐欺的な行為などをレポートすることはできるが、プロテクションサービスは用意されていない。現時点でサービス形態は掲示板サービスに近く、米国ではCraigslistと競合するサービスと見られている。