今年度上期(2016年4月4日~10月2日)の視聴率データが3日、まとまった。NHKがゴールデンタイム(G帯/19~22時)で前年同期比1.6ポイント増の11.8%となり、日本テレビを4月クールに引き続き抜いて、トップを堅持した。
この上期では、4月に発生した熊本地震で、非常時に強いNHKの視聴率が上昇。4月から、毎日19時から放送されている『ニュース7』に続けて娯楽番組を編成したことも奏功して、高い視聴率を維持することになった。さらに、8月にはメダルラッシュとなったリオ五輪もあり、日本勢の活躍する競技の多くがNHKで中継されたことなどもあって、こちらも視聴率上昇に寄与した。
この結果、NHKのG帯は、前年同期比で1.6ポイントと大幅に上昇。プライム帯(P帯/19~23時)は1.4ポイント上昇して10.4%、全日(6~24時)も0.7ポイント上昇の7.3%となり、いずれもテレ朝を抜いて2位に躍進した。
2015年度"3冠"の日テレは、G帯とP帯でそれぞれ0.8ポイント減となり、P帯・全日の2冠に。テレビ朝日は、G・P帯で数字を落としたものの、『グッド!モーニング』『羽鳥慎一モーニングショー』といった平日朝の情報番組の好調で、全日は0.3ポイント増の7.1%となった。
TBSは、G帯が民放唯一上昇となる0.2ポイント増で、4月クールに引き続き、テレ朝と同率。この両局は、先週(9月26日~10月2日)のG帯も、テレ朝9.7%・TBS9.6%と、デッドヒートを繰り広げている。
フジは厳しい状況が続いており、G帯・P帯それぞれ1.2ポイントの大幅減となっている。