オウチーノ総研は9月28日、首都圏在住の会社員と公務員を対象に、「職場」に関するアンケート調査を行い、その結果を発表した。それによると、今の職場が働きやすいと回答した人が73.4%いることがわかった。

人間関係の良し悪しや職場の雰囲気は上司で決まる

「現在の職場は『働きやすい』ですか?」という質問をした結果、「とても働きやすい」と回答した人が22.6%、「どちらかというと働きやすい」が50.8%、「どちらかというと働きにくい」が17.4%、「とても働きにくい」が9.2%となった。合わせると「働きやすい」という人は73.4%、「働きにくい」は26.6%だった。男女別では、「働きにくい」と回答した男性は32.7%、女性は20.6%と、男性の方が現在の職場に居心地の悪さを感じている人が多いことが分かった。

現在の職場は働きやすいですか?

「働きやすい」と回答した人が挙げた理由で最も多かったのが、「人間関係が良好だから」だった。

具体的には「直属の上司が、話に耳を傾けてくれる人だから」(43歳/女性)、「2、3年に一度異動があるため、人間関係がリセットされるから」(25歳/女性)などが挙げられた。次いで「仕事の自由度が高いから」という声が多く、例えば「ほぼ全てが自己裁量に任されているから」(49歳/男性)や、「自分の能力を存分に発揮できるし、評価も分相応にされていると思うから」(37歳/女性)などの回答があった。

「働きにくい職場」とは?

次に「どのような職場だと『働きにくい』と感じますか?」と聞いたところ、最も多かったのが「人間関係や社内の雰囲気が悪い」で20.7%、「休暇がとれない、とりにくい」が15.8%、「評価が不公平」が11.7%、「残業代が出ない」が10.2%、「残業が多い」が9.5%と続いた。

どのような職場だと「働きにくい」と感じますか?(複数選択可)

「人間関係や職場の雰囲気が悪い」と回答した人の理由で最も多かったのは「上司について」だった。具体的には「昨年に上司が変わり、機嫌に左右され無視されるようになり、雰囲気が悪くなった」(27歳/女性)や「1人のリーダー社員からの理不尽な指導が多く、その上司も見て見ぬふりを続けているから」(45歳/女性)などが挙がった。

調査は、2016年9月8日から9月15日、首都圏在住で20歳~59歳の会社員・公務員を対象にインターネットで行われ、863名の有効回答を得た。