DJI JAPANは29日、気軽に持ち運べて安定したフライトを実現する折り畳み式ドローン「Mavic Pro」を発表した。同日から予約を開始し、10月中旬以降から発送される。価格は119,800円で専用コントローラーを同梱。また、専用キャリングバッグ、予備バッテリー×2本等を含む「Movic Pro フライモアコンポ」が155,800円となっている。
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国内仕様でも4km先までフライト可能、4K動画を撮れる折り畳み式ドローン
ベルサール秋葉原で行われた発表会では、DJI JAPANの呉社長がこれまでの製品を紹介したのち、新製品のMavic Proを披露。最大の特徴は、折り畳み式、500mlペットボトル程度の大きさ、ジンバルカバーを含めて743gという軽量性だ。加えて、新開発のコントローラーと通信方式「OcuSync」によって、日本国内版でも4km先まで最長27分フライト可能であること、3軸ジンバルで4K 30fps動画を撮影可能と、優れた機能を紹介した。
機能面ではほかにも、フライト開始時に位置と周囲の画像を記録してcm精度で帰還する高精度自動帰還、地形に合わせて一定高度を保つ高さ自動制御、飛行速度を抑えて空中に三脚があるかのような撮影が可能なトライポッドモード、といったものがある。最高約65km/hの速度で使えるFPVゴーグル(発売日未定)も紹介した。通常のインテリジェントフライトモードでは最高36km/hとなる。
Phantom 4で搭載された、目標を自動追従するActive Track機能も向上した。目標の後を追うだけでなく、横に沿って追従したり、目標の周囲を回りながら撮影したりするモードが加わっている。撮影者がジェスチャーをすることで、「セルフタイマー撮影」も可能だ。
説明員によれば、Phatom4と比較した場合、Mavic Proは折り畳み式のぶん、剛性に難があるかもしれないということだった。ただ、より一般向け、より低価格であり、持ち運びの自由度も上がっている。
日本ではコントローラー付属で119,800円。DJI製品を扱う代理店、もしくはオンライン販売で購入可能だ |
予備バッテリーとキャリングバッグは必需品なので、「Mavic Pro フライモアコンボ」パッケージがおすすめ |
安定かつ機敏だったデモフライト
当日はフライトデモも実施し、安定した動きだけでなく、機敏な動作を見せていた。デモフライトの途中でコントローラーのバッテリーが低下するというアクシデントがあったが、すかさずスマホでの操作に切り替えていた。
Mavic Proは専用コントローラーだけではなく、スマホのWi-Fiを使ったDJI Goアプリによる操作も可能だ(この場合はおおむね80mの範囲でのフライトとなる)。
スマホからのコントロールに関しては、「自撮り」にも触れられた。Mavic Proをスマホで操作して、ホバリングさせたのちジェスチャー操作で撮影できるため、呉社長は「自撮り棒は時代遅れになる」とアピールする。高価な自撮り機ではあるが、自然の風景を見下ろしながら撮影するようなシチュエーションは、自撮り棒では実現できないだろう。
なお、上述したFPV(First Person View:一人称視点)を実現するゴーグルも発表されていたものの、FPVでの使用は国土交通省への申請が必要だ。ゴーグルは開発途中で、発売日と価格は決まっていない。