陸上十種競技の元日本チャンピオンでタレントの武井壮がMCを務めるMBSテレビの新番組『戦え!スポーツ内閣』(10月5日スタート 毎週水曜 23:58~)の初収録が29日、大阪市内の同局で行われ、武井と同じくMC役のブラックマヨネーズ・小杉竜一、準レギュラーの篠原信一、青木愛らが参加した。
同番組は、2020年の東京オリンピック開催に向け、日本のスポーツの地位向上を目指すスポーツバラエティー。さまざまな競技のアスリートを"大臣"として迎え、議会になぞらえたトークで競技の舞台裏や選手たちの素顔を掘り下げながら、スポーツ界に"提言"を発信していく。
10月5日の初回には、リオ五輪柔道金メダリストの大野将平選手と、カヌー銅メダリストの羽根田卓也選手が登場。「美しい一本勝ち」で金メダルを獲得した大野選手がその裏に隠された葛藤を明かすほか、日本カヌーに初のメダルをもたらした羽根田選手が国内では「マイナースポーツ」といわれるカヌーへの思いを語るなど白熱のトークが繰り広げられた。
収録後には会見が行われ、武井、小杉、篠原、青木が出席した。武井は初収録までに、番組スタッフと「平均5時間のミーティング」を6回もこなし、「そのうち4時間は僕がしゃべっていた」と明かすなど、スポーツへの熱い思いは人一倍。「スポーツの問題点や夢をより深いところまで堀り込んでいく番組にしたい。ミーティングも5時間なので、なんなら収録時間も押すほどガンガン攻めていきたい」と怪気炎を上げた。ところが、話はいつしか「いつかこの番組からリアルに大臣が生まれないかな…」と政界進出への意欲? を語る流れに。小杉から「武井先生の野心が見えて仕方ないんですけど」とツッコまれていた。
また、シドニー五輪柔道銀メダリストの柔道大臣としてトークに加わる篠原からは「まだあまり知られていないマイナーなスポーツもぜひ取り上げてほしい」と提言が。元・シンクロナイズドスイミング日本代表でシンクロ大臣の青木は「現役アスリートの悩みや考えを発することで、それをどんどん改善していきながら2020年を迎えていけたら」と抱負を語った。
さらに会見では、武井から「できれば『スポーツ内閣』でチームを組んで、スポーツの試合をやりたい」との提言も。「篠原vs.ドゥイエでリベンジマッチやりますか?」とシドニー五輪の決勝で篠原が敗れた因縁の対戦相手、元フランス代表のダビド・ドゥイエ氏との再戦を持ちかけた。これを篠原は「この前、仕事でフランス行ってドゥイエに会ったけどデカかった。たぶんやられるね。負けたら『またやられてるやん』って言われるから止めた方がいい」と頑なに拒否。小杉も「僕は小学校、中学校時代は空手、高校ではラグビーとスポーツ経験はあるんですけど、今やるとなるとちょっと…。この"わがままボディ"のせいで足首が砕け散る可能性がありますんで、そこは要相談で(笑)」と堂々たるポッチャリ体型を理由にチーム入りをやんわりと拒み、笑いを誘っていた。