歌手のさだまさしが、フジテレビ系時代劇『鬼平犯科帳 THE FINAL』(前編12月2日21:00~22:52、後編3日21:00~23:10)の後編にゲスト出演することが30日、明らかになった。
さだは、原作を何度も読み返すほどの『鬼平』の大ファンで、今回のオファーに「出るに決まっているだろ!」と即答したそう。
役柄は町中の白玉売りで、さだが白玉を売っていると、中村吉右衛門演じる長谷川平蔵がそれを買おうと立ち寄るシーンに登場する。自ら売り声名人・宮田章司のもとに出向き、当時の白玉売りの売り声を学ぶなど、入念な役作りを行ったそうだ。
撮影を終えたさだは「ちょっと通りすがるとか、その程度だろうなと思っていたんですが、セリフがあるとは(笑)。まさか、吉右衛門さんと絡むお芝居をさせていただけるなんて想像もしていないですから、台本をいただいた際にはちょっと震えましたね」と感動の様子だ。
あらためて『鬼平』の魅力について「良い人間がふと悪事に手を染めたり、本当は悪いヤツなんだけれどつい良い行いをしてしまったりと、人間が善悪のはざまで揺れる不可解さというものを、全部飲み込んでいる」と表現。
その"ファイナル"を現場で見送ることには「大好きなプロ野球選手の引退試合を、ダッグアウトの中で見せていただいているようなものですね」と言い、「全国の『鬼平犯科帳』ファンの皆さまに申し訳ない気持ちです」と恐縮した。