iOS 10では「コントロールセンター」の仕様が変更された。画面下部から上方向へ向かいフリックすると現れることに変わりはないが、音楽再生用コントローラが新設の右ページ(左フリックで出現)へ移り、空いた部分にAirPlayとAirDropのボタン、そしてNight Shiftボタンが移動した。ボタン/コントローラの位置と大きさが一変しているため、最初は戸惑うかもしれないが、色がついてスペースに余裕ができたぶんわかりやすくなったことは確かだろう。
「3D Touch」に対応したことも、大きなトピックだ。iPhone SEを除くiPhone 6s/6s Plus以降のモデルで採用されるこの感圧機構は、画面を深く押し込むことで追加のメニューを表示する機能を備えるが(クイックアクション)、iOS 9のコントロールセンターはこれに対応していなかった。iOS 10で一新されたコントロールセンターの操作性は、3D Touchを使うことでより"深み"を増すのだ。
「カメラ」ボタンを深く押し込むと、「写真を撮る」や「スローモーション撮影」といったメニューが現れる。『カメラ』アプリのクイックアクションとまったく同じ内容だが、いちいちホーム画面に戻ることなくクイックアクションのメニューを操作できるのだから、セルフィーやビデオ撮影を使いわけている人にはうれしい進化だ。
「タイマー」ボタンのメニューは、コントロールセンター独自のもの。選択肢は1/5/20分に1時間の4つだが、ドラムを操作することなく直接タイマーを開始できることがうれしい。「3分」があればカップラーメンを作るときに使えたのに、という声が聞こえてきそうだが、これはこれでひとつの判断だろう。
「ライト」ボタンは、照度を明るい/普通/暗いの3段階から選択できる。通常の起動方法(タップ)では「明るい」が選択されるが、夜中など光がキツすぎると感じるときには、クイックアクションから選択すればいいというわけだ。