東武鉄道はこのほど、台湾の台湾鉄路管理局が運行する自強号(日本の特急列車に相当)1編成が、同社の「日光詣スペーシア」デザインにラッピングされることになったと発表した。10月3日から運行を開始するという。

「日光詣スペーシア」デザインラッピング自強号イメージ

東武鉄道「日光詣スペーシア」

東武鉄道と台湾鉄路管理局(台鉄)は2015年12月に友好鉄道協定を締結。これにもとづき、両者の特急車両への共通デザイン記念エンブレムの掲出や、東武鉄道の特急車両への台鉄自強号デザインラッピング、相互乗車券交流サービスといった施策を展開してきた。今回の自強号ラッピングもこの一環で、日本と台湾の観光交流人口増加を目的として実施。E1000型機関車2両で客車12両をはさむ編成で、10月3日から約半年間にわたって台鉄の潮州~台南~台中~台北~花蓮~台東間を運行するという。

「日光詣スペーシア」デザイン自強号の運行開始を記念し、同列車と本物の「日光詣スペーシア」とで共通デザインの記念エンブレムを掲出することも決定。両列車とも10月3日以降、先頭車両左右2カ所の計4カ所にエンブレムを掲出する。

さらに、共通デザイン記念エンブレムを掲出した列車の出発式を日本と台湾でほぼ同時に開催する企画も。日本では東武鉄道浅草駅で11時10分から、台湾では台鉄南港駅で現地時間の9時31分から実施される。出発式の対象列車は、東武鉄道が特急スペーシア「きぬ113号」(浅草駅11時30分発)、台鉄は「日光詣スペーシア」デザイン自強号(現地時間で南港駅10時21分発)となる。