女優の松井愛莉が29日、東京・台場のフジテレビ本社で行われた、CS放送「フジテレビTWO ドラマ・アニメ」のドラマ『変身』(10月19日22:30~23:30)の完成披露試写会に登場。高校生の監督に撮影当初は目を合わせてもらえず、「すごく悲しかったんです」と振り返った。
このドラマは、同局が主催する高校生を対象としたコンテスト「第3回ドラマ甲子園」の大賞受賞作。シナリオを書いた佐藤孝樹さん(18)が監督となってメガホンをとり、高校デビューを目指す主人公・桜井祐介(戸塚純貴)が、同じ中学の友人・河野響(堀井新太)の力を借りて、憧れの女性・黒木美寿々(松井)に告白するまでの紆余曲折を描く。
主人公は、監督自身を投影したもので、松井演じる美寿々については、理想の女性像を妄想して作り上げたキャラクター。それだけに、松井と初対面の際、監督は目を合わせることができなかったそうだが、松井が「目を見てくれないですよね」と直球で問いただすと、その後は見てくれるようになり、「すごくうれしかったです」と喜びを思い出していた。
このように佐藤監督は恥ずかしがり屋で、自ら「コミュニケーション能力に自信がなかった」というが、監督として「しっかりした態度で臨まなければ」と気を引き締めて現場に入ったそう。その思いが通じたのか、図書室の司書役を演じた濱田マリは、休憩中に監督と雑談で盛り上がった後、さり気なく演出の指示を伝えられたというエピソードを明かし、「彼のコミュ力の高さを声を大にして叫びたい」と訴えて、「私は佐藤監督が好き!」と絶賛していた。
戸塚は、シナリオ面を絶賛し、「最初に本を読んだときに、高校生がこんなストーリーを書けるなんて、化け物だなと思いました」と、衝撃を受けたことを告白。さらに、「濱田さんもとてもかわいらしくて、松井さんもすごいきれいで、女性をきれいに撮れる監督はすばらしい」と評価した。
一方で堀井は、通常「よーい、スタート!」と言って本番に入るところを、佐藤監督が「よーい、ドン!」と言ってしまったことを暴露。「そういうところは、高校生だなと思いました(笑)」と、純朴な一面を伝えていた。