三菱航空機と三菱重工業は9月29日、MRJ飛行試験機初号機の北米へのフェリーフライトを完了したことを発表。飛行試験機初号機は、日本時間の26日13時28分に県営名古屋空港を出発し、29日9時44分(現地時間28日17時44分)に米・ワシントンにあるグラント・カウンティ国際空港に到着した。
北米へのフェリーフライトは8月27,28日に実施されたが、両日とも左右2系統ある空調システムの左舷用監視システム側の不具合により中止となった。その後、故障探究と対策を経て、9月26日13時28分に県営名古屋空港を出発した。
これまで県営名古屋空港において飛行試験に取り組んできたが、今後はグラント・カウンティ国際空港に設けた飛行試験拠点であるモーゼスレイクフライトテストセンターを中心に、シアトルエンジニアリングセンター、日本本社を加えた日米拠点が連携した飛行試験を実施。2018年の型式証明(TC: Type Certification)取得に向け、北米で高頻度での飛行試験を実施し、開発を加速していくとしている。
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