日本でも一大ブームとなった「ポケモンGO」にハマった人も多いことだろう。リリース開始1カ月間で、世界中で1億3,000万件もダウンロードされるなど、そこかしこで熱狂しているユーザーが見かけられた。今では「定番ゲーム」となった感もあり、子どもたち以上に夢中になっている40~50代もいるかもしれない。しかし、過剰なスマホ使用は危険な"兆候"だ。

すっきりした肩で顔のたるみをシャットアウトしよう

スマートフォンが肩こり目の疲れなどだけでなく、フェイスラインやまぶたのたるみの引き金にもなっていることや、ブルーライトの影響で睡眠障害を招くことは以前から問題視されている。

いざ自分の顔にその影響が現れてくると、一挙にこれらのトラブルが現実味を帯びてくる。だが、一方で移動中に仕事や調べもののため、スマホを使用せざるをえないケースも必ずあるのも事実だ。

「スマホ老化」を招く原因

こういった、いわゆる「スマホ老化」を招く最大の原因は、スマホを使用しているときの姿勢にある。電車やカフェでスマホをいじっている人を観察してみてほしい。

皆、首を前に突き出して下を向き、背中を丸めて画面を見つめていないだろうか。中には、眉間にシワを寄せていたり、口元に力を入れていたりする人もいる。おせじにも、美しい姿とは言えないだろう。ただ、その美しくない姿こそが、自分がスマホをいじっているときの姿勢なのだ。

首を前に曲げ、背中を丸めた状態が続くと、首や背骨の後ろから肩に広がる僧帽筋や、首筋にある肩甲挙筋をはじめ、肩甲骨を支える筋肉が常に収縮した状態になり、血行やリンパの流れが悪化する。また、首の前側の筋肉が引っ張られる結果、新陳代謝が悪くなってむくみが生じ、二重あごやフェイスラインのたるみ、首のシワが発生するのだ。

今や、スマホやパソコンなしでは仕事はもちろん、日常生活すら過ごせないのが現状。ゲームを諦めればいいのかもしれないが、新しいポケモンを捕獲したり、点数を競ったりすることが気分転換につながる側面もある。では、どうしたらいいのだろうか。

その答えとは、「収縮した筋肉をのばすストレッチ運動を取り入れる」ことだ。ただ、そのストレッチの重要性を頭では理解していても、実践するとなると面倒だったり、続かなかったりしやすいもの。そのため、とにかく簡単でいつでもどこでもできることが重要となってくる。

肩甲骨をほぐすことでスマホ老化防止

そこで、面倒なことが嫌いな人でも簡単に実行できる超簡単なストレッチを3つ紹介しよう。

バンザイをする

まっすぐに立ってひじを伸ばしたまま、バンザイをするように両手を上げ、ひじを曲げながら左右にゆっくりと下ろしていく。

背中で肩甲骨を寄せる

両手を体の後ろで組み、後ろへ引っ張るように左右の肩甲骨を中心に寄せる。

首を回す

超ゆっくりで首を左右交互に回す。

すべて肩甲骨を意識したストレッチだ。そもそも肩甲骨は体幹とは直接つながっておらず、鎖骨で胸の前面にある胸骨とつながっている状態。つまり、宙に浮いたような状態になっている。

そんな不安定な状態なのに、背中で一定の位置を保っていられるのは、僧帽筋や肩甲挙筋、前鋸筋、小胸筋、大菱形筋、小菱形筋という6種類の筋肉によって上下・左右・前後から支えられているため。これらの筋肉の力のバランスが崩れると、肩甲骨の位置がずれたり、ゆがみが生じて肩こりなどのトラブルが起きたりするとされている。

好きなときに好きなだけ、気づいたらやってみてほしい。肩こりや目の疲れ解消が期待できるぞ。

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