ソフトブレーン・フィールドはこのほど、「扶養控除と既婚女性の働き方」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は9月15日~21日、30代~40代の働く既婚女性(年収200万円以内)を対象にインターネットで行われ、590名の有効回答を得た。

7割が"壁"を気にして就労

「扶養控除や社会保険の適用範囲について/自身の年収について」

調査ではまず、「103万円の壁」「130万円の壁」と言われる"扶養控除や社会保険の適用範囲"について、どの程度理解しているのか確認したところ、「制度を理解している」が35.3%、「なんとなく知っている」が59.3%、「よくわからない」が5.4%という結果となった。

さらに、自身の年収が扶養控除や社会保険の適用範囲を超えないよう意識しているかを聞いたところ、「年収103万円以内に収まるようにしている」人は59.3%、「年収130万円以内に収まるようにしている」人は11.2%という結果に。働く既婚女性の9割以上が扶養控除や社会保険の適用範囲について理解しており、7割以上が「103万円の壁」や「130万円の壁」を気にしながら働いていることがわかった。

扶養控除廃止後の働き方は?

「扶養控除廃止後の働き方について」

調査によると、扶養控除廃止が検討されていることを「知っていた」という人は89.0%。扶養控除がどうなるのかというのは、働く既婚女性にとって大きな関心事であるよう。その一方で、もし扶養控除が廃止された場合、収入を増やすために現在の働き方から変えるかを聞いたところ、60.7%が「変えないと思う」と回答した。

「収入を増やすために今の働き方をどうするか」

今の働き方を「変えると思う」と回答した232名に対し、収入を増やすためにどうするか尋ねたところ、「より収入の高い仕事に変える(35.3%)」が最多に。次いで「働く時間を増やす(30.6%)」「副業、ダブルワーク等複数の働き方をする(24.6%)」と続いた。

「今の働き方を継続する理由」

一方、扶養控除の廃止後も今の働き方を「変えないと思う」と回答した358名に対し、その理由を尋ねた結果、「時間の融通がきくから(67.9%)」が断トツの1位に。以下、順に「家事と両立できるから(48.3%)」「趣味等と両立できるから(31.6%)」「仕事内容が好きだから(25.1%)」「育児と両立できるから(22.3%)」「家の近所で働けるから(7.8%)」という結果となった。