JR北海道は一連の大雨や台風の影響で運転を見合わせている区間のうち、石北本線上川~白滝間で10月1日始発から運転を再開すると発表した。これにともない、運休していた札幌~網走間の特急「オホーツク」も同日から運転再開となる。あわせて根室本線一部区間の代行バス増便も決定した。

石北本線上川~白滝間の復旧にともない、特急「オホーツク」も10月1日から運転再開となる

石北本線上川~白滝間では8月23日、大雨の影響で上川駅から中越信号場にかけての区間で約40mにわたって線路下の路盤が流出。安全確認などのために走行していた保守用車が気づいたものの間に合わず、路盤流出箇所で脱線する事故が発生した。これにより、石北本線上川~白滝間を運転見合わせとし、応急復旧に向けた工事を進めてきたという。工事が順調に推移すれば、予定通り10月1日から運転再開となる。

なお、予定通り10月1日に運転再開した場合でも、当日は車両の運用上、一部列車に運休が発生するとのこと。運休するのは特急「オホーツク2号」(網走駅6時20分発、札幌行)・「オホーツク4号」(網走駅9時23分発、札幌行)、特別快速「きたみ」(北見駅9時7分発旭川行)の3本。いずれも全区間運休する。

台風で被害を受けた路線のうち、とくに鉄道設備に多大な損害を受け、「少なくとも11月末まで運転再開は困難な状況」(JR北海道)とされる根室本線では、札幌~帯広・釧路間の特急「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」の全面運休が続く。このため、JR北海道は札幌~トマム間と帯広~釧路間に臨時列車を走らせ、トマム~帯広間を代行バスで結ぶことで代替輸送手段を確保している。

今回増便が決定した代行バスはトマム駅と新得駅を結ぶ便で、新得駅10時40分発・トマム駅11時50分着、トマム駅16時25分発・新得駅17時30分着の1往復が設定される。往路・復路ともに途中の十勝清水駅に停車する。トマム~帯広間を運行する代行バスは十勝清水駅と新得駅に停車しないため、これを補う役割がある。10月1日から運行開始となる。