できるだけ安く、そしてラクに進めたい一人暮らしの引越。でも、引越業者の情報を見ると、自分にとってどのプランが一番いいのかわかりにくいことがあります。そこで今回は一人暮らし向けの引越しプランの特徴と、どんな人に合うのか、そのメリットとデメリットをまとめました。
コンテナボックスを使った単身パック
一人暮らし向けの引越しのプランは大きく分けて2種類あります。ひとつは、コンテナボックスを利用するもの。荷物が少ない一人暮らしにおすすめのプランです。
引越業者が用意するコンテナボックスに荷物を積み込み、他の引越しのコンテナとともにトラックに混載して運ぶため、通常の引越よりもリーズナブルです。基本的な梱包や開梱は自分で行いますが、一人で運べない家具の梱包や搬出搬入、設置まで行ってくれることが多いです。
コンテナボックスの場合のポイント
利用するコンテナボックスのサイズは、業者ごとに決められています。見積もり時に申告した荷物よりも多かったり、コンテナに積みこめない大型の家具があると、コンテナが複数になったり、別便で荷物を運搬しなければならなくなるため、割高になることがあります。自分の荷物量をしっかりと把握してから依頼することが大切です。
また、基本的に荷物が届くのは翌日以降になります。当日に届けるサービスを行う業者もありますが、距離や荷物量に条件があったり、別途費用がかかることがあります。リーズナブルであるというメリットが活かせなくなってしまうこともあるので、見積もりをきちんと確認しましょう。
トラックをチャーターしたプラン
もうひとつは、トラックを貸し切りにして引越を行うプランがあります。一般的な引越と同じですが、軽トラックを利用したり、作業員を少なくすることで、家族向けよりも料金が抑えられています。荷物が比較的多め、大型の家具などがある場合は、こちらがおすすめです。
トラックチャーターの場合のポイント
コンテナボックスを利用したプランよりも料金は高くなりますが、作業はよりていねいで、荷物が積みきれないという心配もありません。また、段ボールや布団ケースなど荷造りに必要なものが無料で提供されることも多いです。オプションとして、梱包や開梱まで依頼することも可能です。できるだけ荷物を安全に扱ってほしい人や、急いで引越をしなければならない人には、時間や手間を省くことができます。
プランを選ぶ時の注意点
一人暮らし向けのプランは数多くありますが、業者によって呼び方は様々で「単身プラン」「単身パック」「ミニ引越し」「単身コース」など、統一性がありません。コンテナボックスを使ったもののか、そうでないのか、サービスの内容を確認し、呼び方で惑わされないように注意してください。
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー：河野真希
ウェブや雑誌など各種メディアで、料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを目指すライフスタイルを提案。著書に『ひとり暮らしの季節ごよみ』（祥伝社）、監修本に『家事のお手本－大人のたしなみ賢いくらし（泉書房）』『頑張らなくても素敵に暮らせる「夜だけ家事」で快適シンプル生活（双葉社）』などがある。河野真希オフィシャルサイト
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
