フェラーリ・ジャパンは23日、フェラーリ史上初のV8ターボエンジンを搭載した4シーターモデル「GTC4 Lusso T」が、フランス・パリで29日から開催される「2016年パリモーターショー」(一般公開は10月1~16日)で公式デビューすると発表した。
「GTC4 Lusso T」は、スポーツ性能と多用途性に加え、日常的にフェラーリを愉しみたい人に向けた、まったく新しいフェラーリのGTコンセプトを導入したモデル。後輪駆動・4WS(4輪操舵)・軽量設計およびリアヘビーとした重量配分(46対54)によって実現するダイナミックな走行性能と、エレガンスさ、快適性、スポーツ性能を実現している。
エンジンは「2016年インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」の総合部門1位に輝いた最新パワートレインの3.9リットルV8ターボエンジンを搭載。低回転域では控えめながら高速走行でのパワフルなサウンドと、フレキシブルなモジュラー・トルク伝達による低回転域からの迅速なピックアップを広範囲で実現させており、日常の市街地走行に適している。
ダイナミックコントロールシステムには、ドライバーの意思に対するレスポンスを高めるためのチューニングを実施。とくにサイドスリップコントロール(SSC3)とともに装備された4WSシステムは、リアホイール・ステアリングによりコーナーの入口と出口で前輪と同方向に後輪をステアさせることで、ドライバーのステアリング操作に対する応答性能をさらに鋭敏にしている。
また、低速域から高速域まで、ドライバーにターボラグを一切感じさせないスロットルレスポンスを実現させた可変ブーストマネージメントによって加速感を強化。エンジン回転の上昇とともになめらかに縦Gを高めていく3速から5速の間のトルク曲線(VBM)は、このモデルの特徴的なスポーツ性と加速感をもたらしている。
スタイリングは、シューティングブレーククーペの革新的なコンセプトを備えており、ファストバックを思わせるシルエットを描く、鋭い流線型のフォルムが特徴。キャビンはフェラーリならではのスタイリングと4シーターGTのエレガンスと豪華さが融合されている。
ドライバーとパッセンジャーがドライビング・エクスペリエンスを共有できるようにと開発されたデュアルコックピット・アーキテクチャーが採用されており、10.25インチのHD静電容量方式タッチスクリーンを備えた最新インフォテイメントシステムも統合されている。