JR貨物はこのほど、一部区間の不通が続く根室本線の対策として、北海道士幌地区と苫小牧貨物駅との間で運送事業者によるトラック輸送を開始したと発表した。
これに合わせて苫小牧貨物駅から熊谷貨物ターミナル駅(埼玉県熊谷市)へ区間列車を運行し、北海道から関東方面への輸送力増強を図る。今回の対策は北海道道東地区で収穫された馬鈴薯(ばれいしょ)の出荷を拡大するのが目的。産地から苫小牧駅まで馬鈴薯をトラックで運び、同駅構内でコンテナに積み込んでから区間列車で関東まで運ぶ。
区間列車の運行は9月17日に始まり、その後は1日おきに運行されるとのこと。5トンコンテナ85個を一度に輸送することができる。
今回の追加対策により、根室本線の不通区間における提供輸送力は通常時の67%にまで回復。すでに実施済みのトラック・船舶による代行輸送と合わせて、最大で5トンコンテナ379個分(片道)を運べるようになった。