米Dropboxは20日(現地時間)、macOS Sierra(バージョン 10.12)でDropboxデスクトップアプリを使う場合、最新バージョンのDropboxを使用するよう呼びかけた。macOS SierraにおけるDropbox利用は、ファイル同期に影響を与える恐れがあるため。
具体的には、Dropboxがデフォルトの場所にある場合、iCloudと同期中のフォルダからファイルをDropboxに移動すると、エラーメッセージが表示される。また、Dropbox を「デスクトップ」または「書類」フォルダに移動しており、これらフォルダがiCloudと同期中の場合、Dropboxに不明の同期アイコンが表示されることがあるという。
Dropboxではヘルプページで問題への対処法を紹介。「Dropboxを最新バージョンに更新する」「Dropbox をデフォルトの場所に戻す」「 iCloudの通知を無効にする」といった対策を紹介している。
ただし、Dropbox最新版アプリを使用している場合でも、PCでiCloudを有効にしている場合や、「デスクトップ」または「書類」フォルダをiCloudと同期した場合に、エラーメッセージが表示される場合がある。Dropboxは、エラーメッセージが表示されている場合でもファイルの保存は続行されていると説明している。
Dropboxでは現在、iCloudとDropboxが同じファイルを同期できる設定になっていない。DropboxとiCloud両方が有効になっている場合、上記の問題のほか、下記全てに該当する場合は、Dropbox内の保存データが失われる可能性があるという。
- Dropboxフォルダの名前を「Dropbox」以外にしている
- Dropboxフォルダをデフォルトではない場所に保管している
- iCloudの同期を有効にしている
- iCloudの[ストレージを最適化]を有効にしている
同社は、この問題でデータを失った場合は早急にサポートへ問い合わせるよう促している。