ついにMini-STXでの自作が可能に
新フォームファクタ「Mini-STX」において、マザーボードとケースの単体販売がついに開始された。今まで、Mini-STXはベアボーンのみが発売されていたが、マザーボードとケースの単体販売はこれが初めて。選択肢の拡充は今後に期待するしかないが、とりあえず、これでようやくMini-STXで自作PCが組めるようになった。
Mini-STXはIntelが提唱したフォームファクタ。マザーボードの大きさは140×147mmとなっており、170×170mmのMini-ITXよりも面積では3割ほど小さくなる。NUCよりは大きくなるものの、CPUがソケット式で交換可能、しかも強力なデスクトップCPUが使えるのは大きなメリットと言えるだろう。
マザーボードはECS製の「H110S-2P」だ。H110チップセットを搭載したモデルで、メモリスロットはDDR4 SO-DIMM×2が用意されている。ストレージI/Oとしては、基板上のM.2スロットとSATA 6Gb/sポートが利用可能。インタフェースはリア側のほか、フロント側にも搭載されている。価格は11,000円前後
ケースはSilverStone製の「VT01」である。サイズは155(W)×65(H)×152(D)mmとコンパクトで、内部に2.5インチSSD/HDD×1を格納できる。ただしコンパクトな代わりに、利用可能なCPUクーラーの高さは34mmまでに制限されているので注意が必要だ。カラーはシルバーとブラックの2色。価格は5,500円前後だ。
懐かしの「GLADIAC」ブランドが復活
ELSAの「GeForce GTX 1080 8GB GLADIAC」は、デュアル10cmファンのクーラーを搭載するGeForce GTX 1080グラフィックスカード。同社の現在のラインナップでは静音向けの「S.A.C」シリーズがあるが、新しい「GLADIAC」シリーズは、安定性を重視したモデルになるという。価格は107,000円前後。
かつて「GLADIAC」は同社の代名詞とも言えるブランドであったが、GeForce 500世代を最後に使われなくなっていた。復活したGLADIACでは、動作クロックは1607/1733MHzと定格ながら、補助電源コネクタを8ピン+6ピンに増強。電源回路も強化しており、安定した電力供給が可能になっているという。