9月15日から18日まで幕張メッセで開催された東京ゲームショウ。デルのALIENWAREブースは、単なる新作ゲームの試遊だけでなく、VRゴーグルや複数の曲面ディスプレイによる豪華なPCゲーム環境が体験できるとあって、かなりのにぎわいを見せていた。
動線的に一番奥に位置していたのが、稲船敬二氏率いるcomceptと、「メトロイドプライム」を手がけたスタッフが設立したArmature Studioによる日米合作タイトル「ReCore」の体験スペースだ。
TGSに先駆けて開催されたマイクロソフトの説明会では、「日本人だけでも欧米人だけでも出せない絶妙なバランスのデザインになった」と説明。完全新規のゲームとしては注目したいタイトルだ。
また、ステージの正面には、5枚の曲面ディスプレイを使ったRPGゲーム環境(エルダースクロールオンライン)、そして4台のVRゲーム試遊機が用意されていた。ちなみにこれらの試遊台で遊んだ方にはALIENWAREオリジナルエナジードリンクをプレゼント。遊んでいる余裕がなかったので飲んでいないが、飲んだ方の感想を聞くと「かなりすごい味」だったそうだ。
こちらはVRの試遊台。VRは4台ほど用意されており、かなりの待ちとなっていた |
ROCKBAND VRを試している方。手にギターを持っている |
また、"オニギリPC"ことALIENWARE Area-51のカスタムモデルも2機種を展示。片方はALIENEARE 20周年を記念したスペシャルモデルで、アルミのエッチング加工と蛍光アクリルパネルがかなりの異彩を放っていたが、残念なことに日本での発売予定はないそうだ。
一方、「古代遺跡から発掘された」感のあるALIENWARE Area-51のMODバージョンは、石の隙間から光が漏れてくるというなかなかカッコイイ仕上がりになっていたが、こちらは改造PCビルダーに依頼したワンオフ品のようだ。
薄く軽くなった新作ゲーミングノートは薄く軽く……隠し玉の予告も
ビジネスデイ1日目の15日には、米DELLから製品管理ディレクターのジョー・オルムステッド氏が来日し、15.6型ゲーミングノートPC「ALIENWARE 15」と17.3型ゲーミングノートPC「ALIENWARE 17」を発表した。
GeForce GTX 10シリーズを搭載することで、グラフィックス性能を大幅に強化。DELLのVR基準に合致した製品となっている(VIVEとOculusのVR認定は現在取得に向けてテスト中)。また、本体の厚さも従来モデルから4~9mm薄型化されたスタイリッシュなボディも特徴的だ。
VR ReadyとなったALIENWARE 15。Geforce GTX 10シリーズ(1060/1070)と第6世代 Core i5/7を搭載し、パワフルなゲーミングノートとなっている。ディスプレイはフルHDもしくはUHD |
素材としてアルミやマグネシウム合金だけでなく、キーボードのバックプレートに鉄板を使う事でハードな入力にも耐えるほか、全キーでNキーロールオーバーに対応する。
また、「ALIENWARE 17」には、tobiの視線トラッキングデバイスを内蔵することも可能で、今後のゲーム環境に備えた製品となっている。
なお、今回発表された「ALIENWARE 15」と「ALIENWARE 17」のほかに、小型製品の投入も予定する。会場の説明員によれば、13型モデルには高応答性が見込める有機ELディスプレイが採用される可能性があるという。ただ、部材供給体制などを考えると、見送られる可能性もあるとのことで、今後の動きに注目したい。