去る8月に牛丼チェーンのすき家にて、期間限定で「アラビアータ牛丼」が販売され、熱狂的な牛丼ファンの間で話題になりました。アラビアータは本来パスタで楽しむソースのはずですが、この組み合わせがアリならば、他のパスタソースも意外に合うのでは……? というわけで、今回はコンビニやスーパーで手に入るレトルトのパスタソースを使って、オリジナルの"洋風牛丼"を作ってみました!
まろやかさと卵の味わいがたまらない! 牛丼×カルボナーラ
まず最初に挑戦するのは"カルボナーラ牛丼"。たっぷりと卵の入ったカルボナーラのソースを牛丼に組み合わせれば、"卵ダク"の牛丼を楽しめそうな予感。今回は、松屋の「プレミアム牛めし」(並盛り/税込380円)に、キユーピー「あえるパスタソース カルボナーラ 濃厚チーズ仕立て」(参考価格: 税別250円)を組み合わせて、牛丼をクリーミーに変身させちゃいます。
作り方はとっても簡単。丼に盛りつけた牛丼の上から、湯煎した熱々のカルボナーラソースをドバっとかけるだけ。ソースの量はお好みで調節してみましょう。すると丼の上は、マクドナルドのチーズを大胆にかけたかのような見た目に。
これだけでもカルボナーラの卵感をビシバシ感じますが、今回はさらに松屋でサイドメニューとして売られている半熟卵(税込60円)も追加しちゃいます。まるで牛肉を使った親子丼のようです。
早速、一口パクリ。う~ん、とにかく濃厚でクリーミー! まろやかな口当たりのカルボナーラソースが牛肉や玉ねぎに絡み、まさに洋風の親子丼(牛肉版)といった味わい。半熟卵をくずして、ソースとよく混ぜてご飯と一緒に口に運ぶと、卵×卵の濃厚さがアップします。つゆのしみたご飯との相性もよく、ソースに入っているコショウは、七味唐辛子の代わりのように、ぴりっといいアクセントになっています。
牛丼を食べる時に、「卵は1個じゃ足りない! 」という人にこそオススメしたい、卵好きなら思わずうなってしまう洋風牛丼です。
バジル香るさわやかなアレンジ! 牛丼×ジェノベーゼ
濃厚な味わいのカルボナーラ牛丼の後は、今度はさわやかな牛丼アレンジを! ということで、続いては、吉野家の「牛丼」(並盛り/税込380円)に日清フーズ「青の洞窟 バジルとチーズ香るジェノベーゼ」(税別248円)を組み合わせて、"ジェノベーゼ牛丼"に挑戦します。黄色の次は、緑色の牛丼です。
こちらも調理は簡単。先ほどと同様に、湯煎したジェノベーゼソースを牛丼にかけるだけ。丼の上の慣れない配色にドキドキしながら、緑色のソースをプリプリとかけていきます。
ほんのりとバジルの香りが漂ってきました。最後にジェノベーゼの付け合わせの定番、4等分にしたミニトマトも載せます。すると、ジェノベーゼソースの緑色とミニトマトの赤色、とっても鮮やかな見た目になりました。
早速、勢いよくパクリ。おお、バジルの風味がさわやか~! 爽快な香りが喉の奥から鼻に抜けていきます。ジェノベーゼソースのキリッとした味わいは、牛丼の和風の味付けを引き立てるかのよう。それに、トマトのみずみずしさが牛丼のガッツリ感を和らげてくれるので、どんどん箸が進みます。バジル感をプラスしたい方は、ジェノベーゼソースを2つ用意して、量を調整しながら足してみてもいいかもしれません。
さっぱりと楽しむことができる、女性にもぜひ試していただきたい、おしゃれで香り豊かな洋風牛丼です。
見た目のインパクト大! 牛丼×イカスミ
最後は、変わり種のパスタソースを使ったアレンジに挑戦。黄色、緑色の牛丼ときたら、締めは黒! すき家の「牛丼」(税込350円)に、S&B「予約でいっぱいの店のいかすみソース」(参考価格税別250円)を組み合わせて、イカスミ牛丼を作ります。
こちらのアレンジではちょっと工夫をして、湯煎したイカスミソースを牛丼にかけるのではなく、ご飯にあえていきます。まるでイカスミリゾットのようになりました。
イカスミソースをよく混ぜたご飯の上に、牛肉と玉ねぎ、そしてトッピングの紅しょうがを載せていきます。真っ黒のご飯が、丼の中から存在感を放っています。
その見た目にドキドキしながら、思い切って一口パクリ。あれ!? イカスミの苦みと甘じょっぱさがちょうどいい! イカスミ独特のコクが牛肉のつゆのやさしい味付で調和され、見た目のインパクトとは裏腹に深みのある味わいに。紅しょうがのさっぱりした食感もいいアクセントになっており、イカスミの癖に引っぱられすぎず、牛丼とイカスミソースの意外な化学反応を楽しむことができました。
今回はイカスミソースをご飯に絡めて作りましたが、牛肉のほうに絡めれば、見た目も強烈な"ブラック牛丼"を作ることもできそうです。
今回はパスタソースで手軽にできる、洋風牛丼のアレンジに挑戦しました。和風の味付けの牛丼と洋風のパスタソース、一見遠い存在のようですが、どれも新鮮で楽しい味わいでした。牛丼好きの人は、今回ご紹介したアレンジをはじめ、ぜひお好みの洋風牛丼アレンジに挑戦してみてくださいね。