光岡自動車は20日、台湾国内における霊柩車販売代理店契約を締結している法門開發股份有限公司(FAHMAN MOTORS)を通じて、同社初となる霊柩車の本格的な海外販売を開始したと発表した。
台湾での販売車種は「ミツオカリムジン タイプV」(5名乗車)。同車は「ガリュー」をベースとし、センターは1,200mm、リヤオーバーハングは400mmの延長が行われた、全長6,560mmの大型リムジン型霊柩車となっている。台湾での法規対応させるため、日本仕様とは異なる左ハンドル仕様や細部が異なる仕様での発売となる。ボディカラーはブラックとパールホワイトを主に、10月から販売を開始し、年間10台の販売を計画している。
台湾では1970年代まで埋葬が主流で火葬率は30%程度だったが、1987年に埋葬禁止令が制定されてから一気に火葬化が進み、現在では火葬率が90%以上といわれている。霊柩車の目的は、日本と同様に葬儀場から火葬場までの搬送用途だが、台湾国内では霊柩車への改造が認められないため、各国さまざまな大手量産メーカーベースの霊柩車が使用されている。この中には、同社がつくり上げるクラシカルデザインの霊柩車はまだ存在していないという。